こち亀 199巻 ネタバレ感想| 部長の両津に対する扱いがやっぱりヒドい件
- 06/16/2016 14:03
『こちら葛飾区亀有公園前派出所 199巻』のネタバレ感想。作者は秋本治。少年ジャンプ(集英社)で連載中のギャグ漫画。
巻数を見ても分かりますように、とうとう大台まで残り一巻を切りました。長いようで短かった…という表現がまさにピッタリ。そちらはライブドアの「バズマン。」の方で感想を書きたいと思います。タイミング的には今年秋ごろには可能なはず。おそらく相当豪華なコミックになるはずですので、Kindle版を購入するか迷う所です。
ちなみに連載30周年を記念した『超こち亀』という本は既に「バズマン。」の方でレビュー済み。本編のこち亀とは別に収録された内容になります。
とりあえず、この感想記事ではテキトーにレビューしたいと思います。
主人公・両津勘吉は言うまでもなく不潔でガサツ。それを見かねた麗子たちは催眠をかけて、両津をキレイ好きの男に変える。最初は催眠にかかったか分からなかったんですが、日を追うごとにどんどん潔癖に。
例えばストローも一口飲んだだけで雑菌が付くからと、飲む度に新しいストローを使うようになったりする。THE資源の無駄遣い。当然、その潔癖は部長や中川たちにも及んでくる。そこで出た大原部長の一言が辛辣。
(こち亀 199巻)
抗菌ペンを使ってる両津に対して、「あいつ自身がバイ菌だろ!自分を排除してどうするんだ」。さすがにヒドい。状況が状況なら、相手が相手なら、これほど凄まじいパワハラもありません。
(こち亀 199巻)
最終的に両津は潔癖を超えすぎてオネエ化。フランス製のシャンプーを使っているという麗子に対して「アタシにもそれちょうだい!日本のシャンプー私に合わなくて!」と、一人称が変わるといよいよだぞ!
それに対しても大原部長は「角刈りのくせに!タワシで洗ってろ!」。さすがに髪の毛にタワシはキツイぞ。百歩譲って角刈り頭はいいやん。故・菅原文太や高倉健も怒ってくるぞ(笑)
(こち亀 199巻)
最近は「艦隊これくしょん」というゲームが流行ってるらしい。略して「艦これ」と呼ぶそう。内容はよく知りませんが、「島風」など実在する戦艦を美少女に擬人化した戦争ゲーム。
ちなみに実在してるが故に、どうしても艦隊名でグーグル検索すると実在する戦艦ではなく、ゲームの方が先に表示されてしまって邪魔で仕方ない。他にも『蒼き鋼のアルペジオ』や『パズドラ』などもそうですが「俺が知りたいのはそれちゃうねん!」と何度思ったことか。まさに検索汚染。
(こち亀 199巻)
その余談はさておき、この「擬人化の手法」にあざとく目をつけたのが両さん。なんと盆栽を美少女に擬人化してしまおうと発案。『こち亀』でありがちなストーリー構成や演出ですが、割りとリアリティーがあって面白かった。他にも山脈を擬人化するなど、割りとガチで流行るかも。
この199巻では花山理香が登場。
(こち亀 199巻)
覚えてない人も多いかも知れませんが、両津勘吉を色んな動物に変化させてしまう魔法使いのジジイ。一応、治安維持を務めている天国の警察官という設定。両津とことあるごとに対立してて、久しぶりの登場?
この199巻ではなんと二話も登場。最初は両津勘吉は猫にされるものの、まさかの驚異的な適応能力を見せて猫のボスになってしまう。二度目はカラスにされてしまう。散々な目に合う両津なんですが、更に被害を拡散してしまう事態が起きる。
(こち亀 199巻)
なんと中川の身体に本田の魂が入り、本田の身体にボルボの魂が入ってしまう事態が発生。麗子は麗子でどこかの謎の外国人の魂が入るなど、まさにてんやわんや。
(こち亀 199巻)
この原因は「マイソウルナンバー」。天国警察が人類全ての魂を預かっていて、今年から魂にナンバーを割り振って管理するようになった。でも数字の羅列が長すぎて複雑すぎて役所は混乱。何とか収集したかに思われたものの、オチはまさかの大原部長がラッパーの魂が入ってしまう…というオチ。花山理香も思わず「こんなことならやるんじゃなかった」とポツリ。
マスコミはほとんど騒ぎませんが、現実でもマイナンバーでかなり混乱してるので、それに対する批判か。安倍政権は不祥事を連発してますが、こういう軽い時事ネタを盛り込まれてます。
こち亀では自動車関連のネタがわりかしありますが、この199巻ではそれが多めだった印象。
(こち亀 199巻)
例えば「スーパーカー散歩」。お金持ちが税金対策でマクラーレンやランボルギーニ、フェラーリといったスーパーカーを購入してるらしい。でも実際には動かす機会が少ない。そうすると扁平タイヤ、バッテリー、12気筒エンジンがダメになることが多い。
そこで両津勘吉が「お散歩」と称してスポーツカーを夜中の東京で走る…という内容。その走りっぷりがすごいというのが評判になって、あれよあれよという間にドイツのニュルンベルクで走行するようになったり、サハラ砂漠をメルセデスベンツG63 AMG 6×6で走破するようになったりする。
扉絵にもブガッティなどが登場したりしてます。ブガッティ・ベイロンはレアルマドリードのベンゼマあたりが購入した高級車。そういえば最近お笑い芸人の楽しんごが購入したらしいですが、こちらは障害者スペースに停車してたことで思いの外炎上しました(笑)
自動車ブログ「くるまン。」も運営してますので、クルマに興味がある方は是非ブックマークを。
(こち亀 199巻)
他にも懐かしのトロリーカーを現代に復活させるというネタがあります。一見すると非現実的な話かと思いきや、意外と実現可能な印象。
三菱自動車のアウトランダーPHEVなどは既にホイールインモーターを採用してますし、大容量のバッテリーを搭載する必要性がないので車内空間も広く確保できる。個人レベルでは難しいにしても、バスといった行政レベルでは全然可能。
ちなみに、この話では東京オリンピックを軽くディスってます。しかし2020年の東京都知事は一体どなたになるんでしょうか?最後まで舛添を追い詰めることはしなかった、自民党と公明党は最低でした。とりあえず是非、次の都知事には実現させてほしいものです。
(こち亀 199巻)
他にも「月面車、月を走る」といったネタもあります。マジでプラモの月面車を月面で走らせちゃいます。ただ両津は月面車に警察手帳を置き忘れるというオチ。警察手帳を忘れる警官が意外と多いですが、それも軽くディスってる印象。
また「東京ターミナル」という回では、羽田空港はまだ米軍基地だった1960年代頃、まだ日本の国産旅客機がまだ日本の空を飛んでいた話。ただその時期ぐらいから海外のジェット機に負けていくんですが、最近になった国産初のジェット旅客機「MRJ」が開発されたことは記憶に新しいです。
そのMRJを開発したのが三菱。当然マスコミが散々マンセーしてた気がしますが、三菱自動車の燃費不正では「三菱にどんな技術力があるんだよ?」と息巻いていたコメンテーターが印象深いです。テレビってアホだなーと改めて思った次第です。
『こち亀』のコミックでは毎回誰かがあとがきでお祝いコメントを寄稿するのがお決まり。この199巻では桂正和が登場。『アイズ』や『電影少女』といったセクシーなマンガを描いてることで有名。ちなみに鳥山明と桂正和がコラボした『カツラアキラ』はレビュー済みなので参照。
(こち亀 199巻)
基本的にはコメントが大半を占めてるんですが、今回は絵がメイン。何より注目は麗子のパソチラ。確かに麗子のスカートは引くぐらい短いけどwww
(少年ジャンプ18号)
これに対して作者・秋本治は怒ってないのかなーと思いきや、まさかのリクエストをしてたの秋本治自身。「桂正和くんリクエストの麗子のパソチラ画ありがとね!」。ってお前が一番見たかったんかい!というオチwww
一応このリクエスト画を論評しておくと、両津が若干お爺ちゃん臭が増してる印象ですが、中川に関してはカッコいい。こち亀は再び実写化(舞台化?)されてますが、現実世界に存在するなら割りとこんな感じじゃないかと思わせる変なリアリティーがあります。
(こち亀 199巻)
他にも「ギリギリ両津先生」では様々な過去を振り返ったネタがあって、ここでどんなストーリーだったかを思い出せる人は相当なこち亀オタクのはず(笑)
このネタは200巻で持って来るのかなと思ってたんですが、意外にも199巻でした。
『こち亀 199巻』の感想としては、かなりボリューミー(17話分)ではありますが、そこそこ内容は濃かった。そもそも何故最近の『こち亀』はここまでボリューミーなのか?
それは冒頭でも200巻まで「残り一巻」と書きましたが、今年2016年はこち亀40周年目でもあるから。200巻と「+40周年」という節目が重なるように記念コミックを発売するために発売日の感覚を遅らせたのだと推察されます。どれだけ覚えてる人がいるか知りませんが『こち亀 100巻』は金ピカのカバーだったので、それを超えてくるような豪華な装丁や内容を期待したいと思います。
そしてついに『こちら葛飾区亀有公園前派出所』200巻が発売されました。このまま201巻202巻と続くのかと思ったら、まさかの完結。つまりは最終巻。これまで何巻か『こち亀』感想を書いてきましたが、これで最後と思うと市松の寂しさもよぎります。
巻数を見ても分かりますように、とうとう大台まで残り一巻を切りました。長いようで短かった…という表現がまさにピッタリ。そちらはライブドアの「バズマン。」の方で感想を書きたいと思います。タイミング的には今年秋ごろには可能なはず。おそらく相当豪華なコミックになるはずですので、Kindle版を購入するか迷う所です。
ちなみに連載30周年を記念した『超こち亀』という本は既に「バズマン。」の方でレビュー済み。本編のこち亀とは別に収録された内容になります。
とりあえず、この感想記事ではテキトーにレビューしたいと思います。
潔癖両さん
主人公・両津勘吉は言うまでもなく不潔でガサツ。それを見かねた麗子たちは催眠をかけて、両津をキレイ好きの男に変える。最初は催眠にかかったか分からなかったんですが、日を追うごとにどんどん潔癖に。
例えばストローも一口飲んだだけで雑菌が付くからと、飲む度に新しいストローを使うようになったりする。THE資源の無駄遣い。当然、その潔癖は部長や中川たちにも及んでくる。そこで出た大原部長の一言が辛辣。

(こち亀 199巻)
抗菌ペンを使ってる両津に対して、「あいつ自身がバイ菌だろ!自分を排除してどうするんだ」。さすがにヒドい。状況が状況なら、相手が相手なら、これほど凄まじいパワハラもありません。

(こち亀 199巻)
最終的に両津は潔癖を超えすぎてオネエ化。フランス製のシャンプーを使っているという麗子に対して「アタシにもそれちょうだい!日本のシャンプー私に合わなくて!」と、一人称が変わるといよいよだぞ!
それに対しても大原部長は「角刈りのくせに!タワシで洗ってろ!」。さすがに髪の毛にタワシはキツイぞ。百歩譲って角刈り頭はいいやん。故・菅原文太や高倉健も怒ってくるぞ(笑)
盆コレ

(こち亀 199巻)
最近は「艦隊これくしょん」というゲームが流行ってるらしい。略して「艦これ」と呼ぶそう。内容はよく知りませんが、「島風」など実在する戦艦を美少女に擬人化した戦争ゲーム。
ちなみに実在してるが故に、どうしても艦隊名でグーグル検索すると実在する戦艦ではなく、ゲームの方が先に表示されてしまって邪魔で仕方ない。他にも『蒼き鋼のアルペジオ』や『パズドラ』などもそうですが「俺が知りたいのはそれちゃうねん!」と何度思ったことか。まさに検索汚染。

(こち亀 199巻)
その余談はさておき、この「擬人化の手法」にあざとく目をつけたのが両さん。なんと盆栽を美少女に擬人化してしまおうと発案。『こち亀』でありがちなストーリー構成や演出ですが、割りとリアリティーがあって面白かった。他にも山脈を擬人化するなど、割りとガチで流行るかも。
マイナンバー法ディスり
この199巻では花山理香が登場。

(こち亀 199巻)
覚えてない人も多いかも知れませんが、両津勘吉を色んな動物に変化させてしまう魔法使いのジジイ。一応、治安維持を務めている天国の警察官という設定。両津とことあるごとに対立してて、久しぶりの登場?
この199巻ではなんと二話も登場。最初は両津勘吉は猫にされるものの、まさかの驚異的な適応能力を見せて猫のボスになってしまう。二度目はカラスにされてしまう。散々な目に合う両津なんですが、更に被害を拡散してしまう事態が起きる。

(こち亀 199巻)
なんと中川の身体に本田の魂が入り、本田の身体にボルボの魂が入ってしまう事態が発生。麗子は麗子でどこかの謎の外国人の魂が入るなど、まさにてんやわんや。

(こち亀 199巻)
この原因は「マイソウルナンバー」。天国警察が人類全ての魂を預かっていて、今年から魂にナンバーを割り振って管理するようになった。でも数字の羅列が長すぎて複雑すぎて役所は混乱。何とか収集したかに思われたものの、オチはまさかの大原部長がラッパーの魂が入ってしまう…というオチ。花山理香も思わず「こんなことならやるんじゃなかった」とポツリ。
マスコミはほとんど騒ぎませんが、現実でもマイナンバーでかなり混乱してるので、それに対する批判か。安倍政権は不祥事を連発してますが、こういう軽い時事ネタを盛り込まれてます。
あらすじ
こち亀では自動車関連のネタがわりかしありますが、この199巻ではそれが多めだった印象。

例えば「スーパーカー散歩」。お金持ちが税金対策でマクラーレンやランボルギーニ、フェラーリといったスーパーカーを購入してるらしい。でも実際には動かす機会が少ない。そうすると扁平タイヤ、バッテリー、12気筒エンジンがダメになることが多い。
そこで両津勘吉が「お散歩」と称してスポーツカーを夜中の東京で走る…という内容。その走りっぷりがすごいというのが評判になって、あれよあれよという間にドイツのニュルンベルクで走行するようになったり、サハラ砂漠をメルセデスベンツG63 AMG 6×6で走破するようになったりする。
扉絵にもブガッティなどが登場したりしてます。ブガッティ・ベイロンはレアルマドリードのベンゼマあたりが購入した高級車。そういえば最近お笑い芸人の楽しんごが購入したらしいですが、こちらは障害者スペースに停車してたことで思いの外炎上しました(笑)
自動車ブログ「くるまン。」も運営してますので、クルマに興味がある方は是非ブックマークを。

(こち亀 199巻)
他にも懐かしのトロリーカーを現代に復活させるというネタがあります。一見すると非現実的な話かと思いきや、意外と実現可能な印象。
三菱自動車のアウトランダーPHEVなどは既にホイールインモーターを採用してますし、大容量のバッテリーを搭載する必要性がないので車内空間も広く確保できる。個人レベルでは難しいにしても、バスといった行政レベルでは全然可能。
ちなみに、この話では東京オリンピックを軽くディスってます。しかし2020年の東京都知事は一体どなたになるんでしょうか?最後まで舛添を追い詰めることはしなかった、自民党と公明党は最低でした。とりあえず是非、次の都知事には実現させてほしいものです。

(こち亀 199巻)
他にも「月面車、月を走る」といったネタもあります。マジでプラモの月面車を月面で走らせちゃいます。ただ両津は月面車に警察手帳を置き忘れるというオチ。警察手帳を忘れる警官が意外と多いですが、それも軽くディスってる印象。
また「東京ターミナル」という回では、羽田空港はまだ米軍基地だった1960年代頃、まだ日本の国産旅客機がまだ日本の空を飛んでいた話。ただその時期ぐらいから海外のジェット機に負けていくんですが、最近になった国産初のジェット旅客機「MRJ」が開発されたことは記憶に新しいです。
そのMRJを開発したのが三菱。当然マスコミが散々マンセーしてた気がしますが、三菱自動車の燃費不正では「三菱にどんな技術力があるんだよ?」と息巻いていたコメンテーターが印象深いです。テレビってアホだなーと改めて思った次第です。
桂正和のオマケ麗子パンチラ
『こち亀』のコミックでは毎回誰かがあとがきでお祝いコメントを寄稿するのがお決まり。この199巻では桂正和が登場。『アイズ』や『電影少女』といったセクシーなマンガを描いてることで有名。ちなみに鳥山明と桂正和がコラボした『カツラアキラ』はレビュー済みなので参照。

(こち亀 199巻)
基本的にはコメントが大半を占めてるんですが、今回は絵がメイン。何より注目は麗子のパソチラ。確かに麗子のスカートは引くぐらい短いけどwww

(少年ジャンプ18号)
これに対して作者・秋本治は怒ってないのかなーと思いきや、まさかのリクエストをしてたの秋本治自身。「桂正和くんリクエストの麗子のパソチラ画ありがとね!」。ってお前が一番見たかったんかい!というオチwww
一応このリクエスト画を論評しておくと、両津が若干お爺ちゃん臭が増してる印象ですが、中川に関してはカッコいい。こち亀は再び実写化(舞台化?)されてますが、現実世界に存在するなら割りとこんな感じじゃないかと思わせる変なリアリティーがあります。

(こち亀 199巻)
他にも「ギリギリ両津先生」では様々な過去を振り返ったネタがあって、ここでどんなストーリーだったかを思い出せる人は相当なこち亀オタクのはず(笑)
このネタは200巻で持って来るのかなと思ってたんですが、意外にも199巻でした。
総合評価
『こち亀 199巻』の感想としては、かなりボリューミー(17話分)ではありますが、そこそこ内容は濃かった。そもそも何故最近の『こち亀』はここまでボリューミーなのか?
それは冒頭でも200巻まで「残り一巻」と書きましたが、今年2016年はこち亀40周年目でもあるから。200巻と「+40周年」という節目が重なるように記念コミックを発売するために発売日の感覚を遅らせたのだと推察されます。どれだけ覚えてる人がいるか知りませんが『こち亀 100巻』は金ピカのカバーだったので、それを超えてくるような豪華な装丁や内容を期待したいと思います。
そしてついに『こちら葛飾区亀有公園前派出所』200巻が発売されました。このまま201巻202巻と続くのかと思ったら、まさかの完結。つまりは最終巻。これまで何巻か『こち亀』感想を書いてきましたが、これで最後と思うと市松の寂しさもよぎります。