中間管理録トネガワ 4巻 ネタバレ感想| 利根川、フラッシュモブにハマる【悲報】
- 06/15/2017 13:11
『中間管理録トネガワ』4巻のネタバレ感想をレビュー。作者は福本伸行(協力)、萩原天晴(原作)、三好智樹と橋本智広(漫画)。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックのスピンオフ漫画。
この『中間管理録トネガワ』は確か「このマンガがすごい!」男編一位に選ばれたらしく、この4巻の発売時点で累計発行部数は100万超えだとか。ただのスピンオフ漫画かと思いきや、まさかの大出世。いずれ漫画「中間管理録トネガワ」が面白いという考察記事をレビューしたいと思ってますが予定は未定。
『中間管理録トネガワ』は基本的に一話完結のオムニバスなので、この4巻にまで引っ張った展開はないのでざっくりネタバレ感想をレビューします。合計9話分収録されてるんですが、とりあえず面白かった何話かだけピックアップ。
帝愛グループで働く社員(通称黒服)たちはその名の通り、服装は黒服と決まってる。正確にはそこに更に+サングラス。当然個性を出すのはタブー。名門野球部の高校生がもしキヨハラみたいに金髪坊主にするなんてのは言語道断。黒服はお金をもらってる立場ですから尚更。
(中間管理録トネガワ4巻)
ただ黒服の中で空前のファッションブームが到来。確かに黒服もグラサンも着用してるので、一応ルールの範囲内のグレーゾーンで楽しんでる雰囲気。それ故に悪質。企業に対する真っ向からの反乱。
(中間管理録トネガワ4巻)
例えばファッションブームの火を付けた佐衛門は、まさかのポインテッドトゥシューズを履いてくる。お前どんだけ大胆やねん。ポインテッドトゥシューズは読者モデルでも使いこなすのが大変なアイテム。グーグルやディズニーみたいな自由な社風の大企業でも、さすがに許さない。
(中間管理録トネガワ4巻)
最終的に佐衛門はこんなファッションに仕上がる。まさかの蝶ネクタイ姿に色黒。もはやどこのパーティー or ディスコ帰りやねん。パナマあたりに旅行したら、こんな成金いっぱい歩いてそうです。ファッションブームに批判的な山崎も「さすがにやりすぎ!」と激怒。風紀の乱れは心の乱れ。
(中間管理録トネガワ4巻)
ただ山崎の味方だと思ってた権田も、いつの間にかグラサンがティアドロップ型デザインに変わってる。しれっと上級者向けのファッションを嗜んでたーーー!!!
その後も佐衛門は山崎のことを「校長先生みたい(笑)」や「仕事をキチンとこなしていれば問題ない」と小賢しい中学生みたいなことを言い放つ。挙句の果てに「スーツ・ネクタイサングラス革靴、以上すべてを黒で統一すること」という社内ルールを持ち出して、自らのファッションの正当性を主張。
確かに先程の画像を確認してもらえると、佐衛門のファッションは「黒系で統一」されていることが分かります。これぞ圧倒的盲点!さすが帝愛社員。ルールを悪用するのはお手の物。思わず山崎も「蛇めっ…」とグヌヌ状態。このツッコミと、このタイミングが面白い。
まさに駄々っ子の佐衛門たち。もはや山崎の手には負えない。そこへ出張から戻ってきた利根川が登場。どう説得 or 説教するのか。果たしてパワハラまがいの圧力で押さえつけるのか。いや、NO。
(中間管理録トネガワ4巻)
まさかのファッション理論で説き伏せる。「お前たちのファッションは洒脱ではない」「大事なのはこなれ感」と実は利根川はファッション上級者っぷり披露。利根川の口から「こなれ感」という言葉を耳にするとは。
意外とファッションも行ける口でしたという、利根川の万能っぷりが垣間見れた所で終了します。
続いてのレビューは、この感想記事タイトルの回。
(中間管理録トネガワ4巻)
荻野圭一という黒服の結婚式が執り行われる。敢えて詳細なネタバレはしませんが、この荻野圭一の過去・経歴が多彩すぎて意外と笑えます。何故帝愛グループに転職したのか皆目見当がつきませんが、もちろん服装は白服。
この荻野圭一の結婚式に上司である利根川幸雄も当然呼ばれる。絶妙な祝辞で会場を湧かせるなど、社会人としての戦闘力をまざまざと見せつけてくれるんですが、この利根川が気になっていたのは、結婚式にありがちな「つまらない余興」。
自分も数こそ多くありませんが何度か結婚式に呼ばれましたが、やはり何回かはそういった光景を見かけたことがあります。もちろん素人の企画力を考えると、ある意味それも一興とも呼べるのかも知れませんが、利根川的にはノーセンキュー。部下の黒服に確認させると「特におかしな余興の予定はない」との報告に思わずニンマリ。
(中間管理録トネガワ4巻)
ただつつがなく結婚式が終わるかと思いきや、最後の写真撮影で流行りのフラッシュ・モブがキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!しかもちょいダサめのダンスから始まる。
当然利根川は激おこかと思いきや、でも新郎である荻野圭一も参加するなど、素人のヘタクソなダンスなりに会場は大盛り上がり。利根川の空気の察知するセンサーがピコピコピン。「とどのつまり今日はそういうノリか」としぶしぶ受け入れる。結果…
(中間管理録トネガワ4巻)
フラッシュ・モブに参加した利根川は、華麗なムーンウォークを披露。この圧倒的なアドリブ力。
(中間管理録トネガワ4巻)
そして最後は他の黒服社員たちと共に、三代目JsoulブラザーズのMVでやってそうな飛行機ポーズで締める。この足と腕の上げ方は50代とは到底思えないほどのキレ。「圧倒的祝福」って、利根川めっちゃええやつ(笑)
最後は利根川ではなく、会長・兵藤に関するネタ。やはり圧倒的な権力を持つゆえに、敵対する勢力も多い。だからか会長・兵藤はちょっとしたことで「自分が命を狙われてる」と被害妄想に取り憑かれる。
そこで会長・兵藤は「影武者を連れてこい」と無茶ぶりを全開。ただ、あんなクセのある見た目の老人を探す方が大変。確かに「前から見たら団子っ鼻なのに横から見たらカクカク」。福本伸行に対する若干のディスりも垣間見える気がしますが、さすがの利根川のリサーチ力を持ってしてもまさにどん詰まり状態に陥る…
(中間管理録トネガワ4巻)
…かと思いきや、まさかの定食屋で兵藤とそっくりの老人に遭遇。圧倒的酷似、奇跡的僥倖、しかしながら悪魔的似非。この「まさやん」と名乗る老人は無添加を愛し、ナチュラルフードに愛された男。サンシャインまさやんだった。
だから困り果てている利根川たちに対しても惜しみなく協力。つまりは会長・兵藤の影武者になることを決意する。でも当然性格は真逆。そこで黒服たちはまさやんに対して兵藤補完計画をすすめる。要は洗脳教育。
(中間管理録トネガワ4巻)
ただ黒服がちょいちょい会長・兵藤をディスる。例えば、食事マナーを叩き込む場面では「会長はビショビショ。口の周りが常にっ!」と、ただの悪口。これを言い換えると「会長は普段からそんな小奇麗じゃねっ!もっと汚らしいんだよ」的なこと。
…というアホなノリが3話分に渡って続きます。最後はまさやんがちょっとしたペット化してて、何だか日本の闇が見えました(笑)
以上、『中間管理録トネガワ』4巻のネタバレ感想でした。利根川幸雄というキャラクターの幅が止めどなく広がっていく一方、帝愛グループの先行きが不安でしかない。会長・兵藤の得体の知れない不気味さも一体どこに消えてしまったのでしょうか(笑)
(中間管理録トネガワ4巻)
あと『中間管理録トネガワ』1巻のネタバレ感想では、もしかするとこのスピンオフ漫画は本家作者・福本伸行に許可を取ってないのではないかという疑惑にも触れましたが、この4巻ではまさかの本家・福本伸行が参戦。
「創造主」という表現が笑ってしましましたが、どっかで掲載された特別読み切りが収録されているので、そちらの中身はコミックでご覧ください。ちなみにマンガ『中間管理録トネガワ』5巻のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
この『中間管理録トネガワ』は確か「このマンガがすごい!」男編一位に選ばれたらしく、この4巻の発売時点で累計発行部数は100万超えだとか。ただのスピンオフ漫画かと思いきや、まさかの大出世。いずれ漫画「中間管理録トネガワ」が面白いという考察記事をレビューしたいと思ってますが予定は未定。
『中間管理録トネガワ』は基本的に一話完結のオムニバスなので、この4巻にまで引っ張った展開はないのでざっくりネタバレ感想をレビューします。合計9話分収録されてるんですが、とりあえず面白かった何話かだけピックアップ。
黒服、ファッションにハマるの巻
帝愛グループで働く社員(通称黒服)たちはその名の通り、服装は黒服と決まってる。正確にはそこに更に+サングラス。当然個性を出すのはタブー。名門野球部の高校生がもしキヨハラみたいに金髪坊主にするなんてのは言語道断。黒服はお金をもらってる立場ですから尚更。

(中間管理録トネガワ4巻)
ただ黒服の中で空前のファッションブームが到来。確かに黒服もグラサンも着用してるので、一応ルールの範囲内のグレーゾーンで楽しんでる雰囲気。それ故に悪質。企業に対する真っ向からの反乱。

(中間管理録トネガワ4巻)
例えばファッションブームの火を付けた佐衛門は、まさかのポインテッドトゥシューズを履いてくる。お前どんだけ大胆やねん。ポインテッドトゥシューズは読者モデルでも使いこなすのが大変なアイテム。グーグルやディズニーみたいな自由な社風の大企業でも、さすがに許さない。

(中間管理録トネガワ4巻)
最終的に佐衛門はこんなファッションに仕上がる。まさかの蝶ネクタイ姿に色黒。もはやどこのパーティー or ディスコ帰りやねん。パナマあたりに旅行したら、こんな成金いっぱい歩いてそうです。ファッションブームに批判的な山崎も「さすがにやりすぎ!」と激怒。風紀の乱れは心の乱れ。

(中間管理録トネガワ4巻)
ただ山崎の味方だと思ってた権田も、いつの間にかグラサンがティアドロップ型デザインに変わってる。しれっと上級者向けのファッションを嗜んでたーーー!!!
その後も佐衛門は山崎のことを「校長先生みたい(笑)」や「仕事をキチンとこなしていれば問題ない」と小賢しい中学生みたいなことを言い放つ。挙句の果てに「スーツ・ネクタイサングラス革靴、以上すべてを黒で統一すること」という社内ルールを持ち出して、自らのファッションの正当性を主張。
確かに先程の画像を確認してもらえると、佐衛門のファッションは「黒系で統一」されていることが分かります。これぞ圧倒的盲点!さすが帝愛社員。ルールを悪用するのはお手の物。思わず山崎も「蛇めっ…」とグヌヌ状態。このツッコミと、このタイミングが面白い。
まさに駄々っ子の佐衛門たち。もはや山崎の手には負えない。そこへ出張から戻ってきた利根川が登場。どう説得 or 説教するのか。果たしてパワハラまがいの圧力で押さえつけるのか。いや、NO。

(中間管理録トネガワ4巻)
まさかのファッション理論で説き伏せる。「お前たちのファッションは洒脱ではない」「大事なのはこなれ感」と実は利根川はファッション上級者っぷり披露。利根川の口から「こなれ感」という言葉を耳にするとは。
意外とファッションも行ける口でしたという、利根川の万能っぷりが垣間見れた所で終了します。
利根川幸雄、祝福のムーンウォーク炸裂の巻
続いてのレビューは、この感想記事タイトルの回。

(中間管理録トネガワ4巻)
荻野圭一という黒服の結婚式が執り行われる。敢えて詳細なネタバレはしませんが、この荻野圭一の過去・経歴が多彩すぎて意外と笑えます。何故帝愛グループに転職したのか皆目見当がつきませんが、もちろん服装は白服。
この荻野圭一の結婚式に上司である利根川幸雄も当然呼ばれる。絶妙な祝辞で会場を湧かせるなど、社会人としての戦闘力をまざまざと見せつけてくれるんですが、この利根川が気になっていたのは、結婚式にありがちな「つまらない余興」。
自分も数こそ多くありませんが何度か結婚式に呼ばれましたが、やはり何回かはそういった光景を見かけたことがあります。もちろん素人の企画力を考えると、ある意味それも一興とも呼べるのかも知れませんが、利根川的にはノーセンキュー。部下の黒服に確認させると「特におかしな余興の予定はない」との報告に思わずニンマリ。

(中間管理録トネガワ4巻)
ただつつがなく結婚式が終わるかと思いきや、最後の写真撮影で流行りのフラッシュ・モブがキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!しかもちょいダサめのダンスから始まる。
当然利根川は激おこかと思いきや、でも新郎である荻野圭一も参加するなど、素人のヘタクソなダンスなりに会場は大盛り上がり。利根川の空気の察知するセンサーがピコピコピン。「とどのつまり今日はそういうノリか」としぶしぶ受け入れる。結果…

(中間管理録トネガワ4巻)
フラッシュ・モブに参加した利根川は、華麗なムーンウォークを披露。この圧倒的なアドリブ力。

(中間管理録トネガワ4巻)
そして最後は他の黒服社員たちと共に、三代目JsoulブラザーズのMVでやってそうな飛行機ポーズで締める。この足と腕の上げ方は50代とは到底思えないほどのキレ。「圧倒的祝福」って、利根川めっちゃええやつ(笑)
会長・兵藤、影武者を欲しがるの巻
最後は利根川ではなく、会長・兵藤に関するネタ。やはり圧倒的な権力を持つゆえに、敵対する勢力も多い。だからか会長・兵藤はちょっとしたことで「自分が命を狙われてる」と被害妄想に取り憑かれる。
そこで会長・兵藤は「影武者を連れてこい」と無茶ぶりを全開。ただ、あんなクセのある見た目の老人を探す方が大変。確かに「前から見たら団子っ鼻なのに横から見たらカクカク」。福本伸行に対する若干のディスりも垣間見える気がしますが、さすがの利根川のリサーチ力を持ってしてもまさにどん詰まり状態に陥る…

(中間管理録トネガワ4巻)
…かと思いきや、まさかの定食屋で兵藤とそっくりの老人に遭遇。圧倒的酷似、奇跡的僥倖、しかしながら悪魔的似非。この「まさやん」と名乗る老人は無添加を愛し、ナチュラルフードに愛された男。サンシャインまさやんだった。
だから困り果てている利根川たちに対しても惜しみなく協力。つまりは会長・兵藤の影武者になることを決意する。でも当然性格は真逆。そこで黒服たちはまさやんに対して兵藤補完計画をすすめる。要は洗脳教育。

(中間管理録トネガワ4巻)
ただ黒服がちょいちょい会長・兵藤をディスる。例えば、食事マナーを叩き込む場面では「会長はビショビショ。口の周りが常にっ!」と、ただの悪口。これを言い換えると「会長は普段からそんな小奇麗じゃねっ!もっと汚らしいんだよ」的なこと。
…というアホなノリが3話分に渡って続きます。最後はまさやんがちょっとしたペット化してて、何だか日本の闇が見えました(笑)
中間管理録トネガワ4巻の総括
以上、『中間管理録トネガワ』4巻のネタバレ感想でした。利根川幸雄というキャラクターの幅が止めどなく広がっていく一方、帝愛グループの先行きが不安でしかない。会長・兵藤の得体の知れない不気味さも一体どこに消えてしまったのでしょうか(笑)

(中間管理録トネガワ4巻)
あと『中間管理録トネガワ』1巻のネタバレ感想では、もしかするとこのスピンオフ漫画は本家作者・福本伸行に許可を取ってないのではないかという疑惑にも触れましたが、この4巻ではまさかの本家・福本伸行が参戦。
「創造主」という表現が笑ってしましましたが、どっかで掲載された特別読み切りが収録されているので、そちらの中身はコミックでご覧ください。ちなみにマンガ『中間管理録トネガワ』5巻のネタバレ感想は既にレビュー済みです。