ギャングキング| 読みハマる痛快ヤンキー漫画!
- 10/21/2013 22:00
『ギャングキング』のこれまでの既刊レビュー。タイトル通り面白くて、累計1000万部超えもうなずける。それこそアホな不良でもポンポン読めるテンポの良さ。自分の場合、三時間程度で一気に27巻を完読。
(18巻)
良い意味で中身がなくて、とりあえずケンカしかしてないので話の軸がシンプル。変に余計な感動とかを足さないのでゴチャッとせず、キャラクターの名前もジミーやゾンビなどシンプルで覚えやすく読み進めやすい。
(25巻)
コマ割りも適度に大きく見やすく、そのいちいちに迫力もあって、まさに「ハマる」。おおよその漫画家は面白くしようと何かを足しがちなんですが、このマンガを読むと逆に加えない方がイイと分かるはず。
ただ残念なのが編集者と反りが合わないらしく、連載中断。思わずそんな理由かよ、と更に失望に似た驚きを覚えた。対立したなら、その編集者を変えればいいだけの話じゃねーか、と素人はつい思ってしまいます。
ちなみにマンガにもあとがきで登場する、この「T田」というガラの悪い角刈り編集者だと予想。見た目よろしくの中身らしく、結構ボロクソに描かれてたりなかったり。ただこの人の強引さがなければ、ギャングキングの誕生もなかったと作者はフォロー。
ちなみにギャングキングというタイトルは、そのT田という編集者にほぼ脅されて気味に訊かれて、切羽詰まった作者は「ヤングキングという雑誌を背負って…」と美辞麗句的な言い訳でつけたそう。最新27巻に書かれてありました。
そんなタイトルの経緯ひとつだけで二人の立場の違いが如実に見て取れて、それだけに今回の作者の柳内大樹の決意は固くて重く、そして事態の深刻さもハッキリ現れてしまってるのかも知れない。
ま、それは置いとき、序盤は一話完結のオムニバスが多め。4巻で最大のライバルのピンコが登場して、ちょっとだけストーリーものっぽくなってくる。ただそれでも全体的にオムニバスが多め。だからこそ読みやすくはなってるが、投げっぱなしジャーマンとかも多い。
例えばバンコの初恋相手のクダリとか、主人公のジミーとピンコを子供扱いするぐらい強いモンタナの存在とか。それっぽい伏線を出すも、あとあと思い返してみると「アレどうなったんだ…」となってることも多い。もちろん普通気にするレベルではないですが、ちゃんとしたオチを望む人は気になるかも。
(3巻)
主人公のジミーも高校生のくせに和彫り(タトゥー)の彫師…という設定なんですが、序盤こそ和彫り関連のことは出てくるも、だんだんと尻すぼみ的に減っていく。最新刊にかけてまた徐々に出てくることは出てくるんです。
先月か先々月に発売された27巻の説明をしておくと和彫りの師匠に会いに渡米しようとする。でも、その面白そうな設定からの何か展開を期待するとおそらく失敗。そこからどうこうってのは自分は何も感じず。
もっと言うと、ストーリーの流れや展開に「必然性」みたいなんは全体的に欠けてる。でもだからこそ良い意味で、それが「不良的」で本当ムズカシーことを考えずに読める。そんな場当たり的な感じが、かえってまさにケンカケンカなオトコ的マンガをカッコよくしてくれてる。何気にヤンキー漫画でありがちな下ネタが少ないのもオススメの一つ。
【このマンガのオレ流評価】
◯展開力-★★★☆☆
◯テンポ-★★★★★
◯キャラ-★★★☆☆
◯作画力-★★★★☆
◯85点!!
◆購入ページ
[Amazon]-ギャングキング (ヤングキングコミックス)
[楽天]-【ポイント3倍】【送料無料】ギャングキング 全巻セット (1-27巻 最新刊)

良い意味で中身がなくて、とりあえずケンカしかしてないので話の軸がシンプル。変に余計な感動とかを足さないのでゴチャッとせず、キャラクターの名前もジミーやゾンビなどシンプルで覚えやすく読み進めやすい。

コマ割りも適度に大きく見やすく、そのいちいちに迫力もあって、まさに「ハマる」。おおよその漫画家は面白くしようと何かを足しがちなんですが、このマンガを読むと逆に加えない方がイイと分かるはず。
ただ残念なのが編集者と反りが合わないらしく、連載中断。思わずそんな理由かよ、と更に失望に似た驚きを覚えた。対立したなら、その編集者を変えればいいだけの話じゃねーか、と素人はつい思ってしまいます。

ちなみにマンガにもあとがきで登場する、この「T田」というガラの悪い角刈り編集者だと予想。見た目よろしくの中身らしく、結構ボロクソに描かれてたりなかったり。ただこの人の強引さがなければ、ギャングキングの誕生もなかったと作者はフォロー。
ちなみにギャングキングというタイトルは、そのT田という編集者にほぼ脅されて気味に訊かれて、切羽詰まった作者は「ヤングキングという雑誌を背負って…」と美辞麗句的な言い訳でつけたそう。最新27巻に書かれてありました。
そんなタイトルの経緯ひとつだけで二人の立場の違いが如実に見て取れて、それだけに今回の作者の柳内大樹の決意は固くて重く、そして事態の深刻さもハッキリ現れてしまってるのかも知れない。
ま、それは置いとき、序盤は一話完結のオムニバスが多め。4巻で最大のライバルのピンコが登場して、ちょっとだけストーリーものっぽくなってくる。ただそれでも全体的にオムニバスが多め。だからこそ読みやすくはなってるが、投げっぱなしジャーマンとかも多い。
例えばバンコの初恋相手のクダリとか、主人公のジミーとピンコを子供扱いするぐらい強いモンタナの存在とか。それっぽい伏線を出すも、あとあと思い返してみると「アレどうなったんだ…」となってることも多い。もちろん普通気にするレベルではないですが、ちゃんとしたオチを望む人は気になるかも。

主人公のジミーも高校生のくせに和彫り(タトゥー)の彫師…という設定なんですが、序盤こそ和彫り関連のことは出てくるも、だんだんと尻すぼみ的に減っていく。最新刊にかけてまた徐々に出てくることは出てくるんです。
先月か先々月に発売された27巻の説明をしておくと和彫りの師匠に会いに渡米しようとする。でも、その面白そうな設定からの何か展開を期待するとおそらく失敗。そこからどうこうってのは自分は何も感じず。
もっと言うと、ストーリーの流れや展開に「必然性」みたいなんは全体的に欠けてる。でもだからこそ良い意味で、それが「不良的」で本当ムズカシーことを考えずに読める。そんな場当たり的な感じが、かえってまさにケンカケンカなオトコ的マンガをカッコよくしてくれてる。何気にヤンキー漫画でありがちな下ネタが少ないのもオススメの一つ。
【このマンガのオレ流評価】
◯展開力-★★★☆☆
◯テンポ-★★★★★
◯キャラ-★★★☆☆
◯作画力-★★★★☆
◯85点!!
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