中国の裏切り!進化人間 VS 進化人間の新たな局面-『テラフォーマーズ(7)[新]』
- 11/25/2013 07:45
ヤングジャンプで連載されてる『テラフォーマーズ』の最新7巻のレビュー。一言でこの巻を説明すると、「あれ?ゴキブリどっか行っちゃった?」。そして、その代わりに進化した人間同士のバトルが勃発。つまり『裏切り者』が発覚。
その正体を先に言っとくと、中国。画像はそのリーダー的な存在の劉(リュウ)。
ただ600年以上も未来の話なので、現在の政治情勢とリンクさせても混乱するだけかなー。この現状が何百年先までずっと続くかということを考えると、なかなか考えづらいので却ってリアリティさが欠ける。別に中国を悪役にするなとは思わないんですが、未来も立場関係が「変わってない」という説得力のある説明が欲しい。
とりあえずその中国の目的は、膝丸燈とミッシェルの拉致。何故なら、この二人は元から虫人間。虫や動物の能力を人間に植える手術の精度を高めるために、人体実験をしたがってるという流れ。
ただこれまでその膝丸とミッシェルを重要人物として描けてない。急に前巻になってその説明をしてた気はするが、それでもイマイチこの二人とそれ以外のキャラの違いがハッキリ分からない。
そして、地球でも各国の首相たちが集まってバチバチやりあうんですが、これもあまり面白くない。国家間同士の利害対立を描いた所で、まず人種的な違いを描けてないので国が視覚的に分かりづらい。上の画像の劉にしても中国人には見えない。そもそも国家間の対立を急に描き出しても、その前提となるべき国家間の立場の違いなどの知識が読者側には不足気味。だから、その心理戦があまり意味を成してない。
あとその中に日本の総理大臣もいる。それが何故か1巻に登場した虫人間の蛭間。「死なない」みたいな特殊能力を持ってた気がする。これも唐突過ぎてまずビックリするし、その説明もないから余計にビックリ。
要するに、地球で起きてる話や設定の丁寧な説明が足りなさすぎ。作画も原作の人もどっちも絶妙に下手だから、漫画にスッと入り込めない。面白いぐらいに、何も頭に入ってこない。
個人的にこれまでのストーリーをざっくりまとめると、みんな「火星にゴキブリ狩りに行こうぜ(モンハン風)」→中国「そんな気はサラサラねーアル」→中国「間隙を縫って、膝丸燈とミッシェルを拉致るアル」的なことなのかな。ただそうすると中国とゴキブリの関係性はどうなのか、蛭間が言ってた『本多晃』も誰か分からんし、出し惜しみが全体的に下手。
ちなみに、冒頭で説明した劉の元はヒョウモンダコ。デザイン的には悪くない。これまでのキャラと違い、違和感もなくしっくり来る。毒も持ってて軟体動物は何気に強そうなので、ボスキャラとしては及第点かも。
この潔くゴキブリという敵を捨てた、その割り切りには単純に評価したい。同じ虫人間であれば、敵としての発展性や広がりが見えてくる。ゴキブリは出落ちもいいところでしたから。
ただ気になったのがコイツら中国チームが最新兵器を使って、ゴキブリを瞬殺しまくっちゃう。「そういうのがゴキブリに通用しないから虫人間を作ったんちゃうの?」と、このマンガを根本から否定するような設定をブチ込んできたのにはビックリした。
【購入ページ】
◆【ポイント3倍】【送料無料】テラフォーマーズ [ 橘賢一 ]
(http://www.amazon.co.jp/gp/product/4088796845
)
〈このマンガの個人的採点〉
◯展開力-★★★☆☆
◯テンポ-★★☆☆☆
◯キャラ-★★★☆☆
◯作画力-★★★☆☆
◯点数-72点!!

その正体を先に言っとくと、中国。画像はそのリーダー的な存在の劉(リュウ)。
ただ600年以上も未来の話なので、現在の政治情勢とリンクさせても混乱するだけかなー。この現状が何百年先までずっと続くかということを考えると、なかなか考えづらいので却ってリアリティさが欠ける。別に中国を悪役にするなとは思わないんですが、未来も立場関係が「変わってない」という説得力のある説明が欲しい。
とりあえずその中国の目的は、膝丸燈とミッシェルの拉致。何故なら、この二人は元から虫人間。虫や動物の能力を人間に植える手術の精度を高めるために、人体実験をしたがってるという流れ。
ただこれまでその膝丸とミッシェルを重要人物として描けてない。急に前巻になってその説明をしてた気はするが、それでもイマイチこの二人とそれ以外のキャラの違いがハッキリ分からない。
そして、地球でも各国の首相たちが集まってバチバチやりあうんですが、これもあまり面白くない。国家間同士の利害対立を描いた所で、まず人種的な違いを描けてないので国が視覚的に分かりづらい。上の画像の劉にしても中国人には見えない。そもそも国家間の対立を急に描き出しても、その前提となるべき国家間の立場の違いなどの知識が読者側には不足気味。だから、その心理戦があまり意味を成してない。
あとその中に日本の総理大臣もいる。それが何故か1巻に登場した虫人間の蛭間。「死なない」みたいな特殊能力を持ってた気がする。これも唐突過ぎてまずビックリするし、その説明もないから余計にビックリ。
要するに、地球で起きてる話や設定の丁寧な説明が足りなさすぎ。作画も原作の人もどっちも絶妙に下手だから、漫画にスッと入り込めない。面白いぐらいに、何も頭に入ってこない。
個人的にこれまでのストーリーをざっくりまとめると、みんな「火星にゴキブリ狩りに行こうぜ(モンハン風)」→中国「そんな気はサラサラねーアル」→中国「間隙を縫って、膝丸燈とミッシェルを拉致るアル」的なことなのかな。ただそうすると中国とゴキブリの関係性はどうなのか、蛭間が言ってた『本多晃』も誰か分からんし、出し惜しみが全体的に下手。

ちなみに、冒頭で説明した劉の元はヒョウモンダコ。デザイン的には悪くない。これまでのキャラと違い、違和感もなくしっくり来る。毒も持ってて軟体動物は何気に強そうなので、ボスキャラとしては及第点かも。
この潔くゴキブリという敵を捨てた、その割り切りには単純に評価したい。同じ虫人間であれば、敵としての発展性や広がりが見えてくる。ゴキブリは出落ちもいいところでしたから。
ただ気になったのがコイツら中国チームが最新兵器を使って、ゴキブリを瞬殺しまくっちゃう。「そういうのがゴキブリに通用しないから虫人間を作ったんちゃうの?」と、このマンガを根本から否定するような設定をブチ込んできたのにはビックリした。
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〈このマンガの個人的採点〉
◯展開力-★★★☆☆
◯テンポ-★★☆☆☆
◯キャラ-★★★☆☆
◯作画力-★★★☆☆
◯点数-72点!!