春日、仲村とついに遭遇、しかしかつての彼女はいなかった－『惡の華（10）[新]』

01/10/2014　23:23

押見修造青春漫画新刊

惡の華の最新10巻のレビュー。

春日が危篤の祖父を見舞うため、地元に戻った続き。ただ祖父は敢え無く死亡。しかし、その葬式に木下と遭遇。そこで仲村の居場所を知ることになる春日という部分からレビュー。

常磐の嫉妬

再び現在の住居に戻る春日。そして常磐の家に招かれた時に、仲村に会いたいと正直に告白するバカ春日。常磐はキョトン。

そして急にバカらしく思えてきたと言い放って、自分の小説をぶちまける。こんな美少女を怒らせるなんて、春日をぶん殴ってやりたいっす。これは経験人数を暴露しちゃうようなもんか。でも美少女の怒った顔はなんか素敵でムラムラ。

バンと家を出て行く常磐を引き止め、春日はゼッタイに離さないと強弁。それを聞いた常磐はキスをせがむ。

ただお互い目を開いたまま。視線が合わさらないのが『深刻さ』を物語ってる。イメージですけど、心を許してたら女の子って目をつぶりそう。キスしたことで却ってお互いの溝が深まった感すらある。

常識人・仲村さん

そんで二人で仲村さんの居場所で向かうことになる。母親が経営してる定食屋で働いてるそう。しかし二人で足を運んだ時に、仲村さんはいなかった。ただ母親の髪の毛と、かつての仲村を重ねあわせるアホ春日。ヤヴァイで、全然未練断ち切れてへんで、このオトコ！

そしてテキトーに注文した後、しばらくすると帰ってきた仲村さん。ブルって顔を上げられない春日。それを見て常磐も驚く。「コイツ、私の前でこんな顔したことねー！」ってな具合に。

ただ仲村さんは案外フツー。まさかの常識人になっていて、軽くショックを受ける春日。女の子って初体験しちゃうと妙な悟りを開くイメージ。あんな感じに近いのか。

まあ働いてる時点で当然の結果っちゃあ結果ですが、果たして春日はどうなっていくのか。大人になれるのか。

進撃の巨人の方が巻数多い

ちなみに進撃の巨人と連載開始時期は、全く同じ。別冊少年マガジンの最新号の話数は、53話と全く同じ。それにも関わらず、進撃の巨人は12巻まで発売中。このことからも進撃の巨人の人気具合が垣間見れる。

この惡の華の新刊が発売されてるのを見て、「あれ？先月俺進撃の巨人の12巻だか13巻だかレビューしたよな…この惡の華10巻は新刊じゃないのか？」と軽く混乱。そこで改めて調べると、今更ながら単行本の発売時期がズレてることに気付いたというどうでもいい話でした。