SITを超えたSIT、SATを超えたSAT、最強捕縛部隊-『S-最後の警官-(1)』
- 02/19/2014 08:00
『S-最後の警官-』の第1巻レビュー。原作・小森陽一、作画・藤堂裕。ビッグコミックで連載中。最新13巻
が今月28日に発売予定だから記事化。
現在TBSで実写ドラマも放送中。いわゆる主演は、向井理。リと書いて、サトシ。ややこしいが、ハイパーすぎるイケメンさん。あー、世の中のイケメンは足の裏みたいな顔なったらいいのにー!!せめてドラえもんみたいな三頭身になったらいいのにッ!!
ざっくり言うと、「警察モノ」のマンガ。その中でも花型と呼べるかは知りませんが、『特殊部隊』がテーマ。要するに、テロリストや立てこもり犯を制圧する部隊。「踊る大捜査線」などでも登場するSITやSATみたいな感じ。
ただそれよりも上に位置づけられるNational Police Safetyrescure(警察庁特殊急襲捜査班)が主役。略称はNPSだから、「第三のS」と呼ばれる。それがタイトルにも繋がってる。ただ、あくまで犯人の「逮捕・捕縛」が目的。SATのように殺害は目的としてない。
そこに主人公の神御蔵一號(かみくら・いちご)も配属されてる、元プロ格闘家。犯人を殺すことはないが、素手ゴロでボコボコに制圧する。ただ性格はメチャクチャ良い奴。向井理で実写版でそれやっちゃうと反則やで、って話ですが。
このマンガでは、一貫して『非殺』が徹底されてる。思わず殺っちゃえよと言いたくなる犯人に対しても、それが徹底されてる。
とにかく犯人殺害もいとわないSATに対して、存在意義を疑問に思う神御蔵。
もちろん口だけではなく、飛び降り自殺をしようとした犯人を身を呈して守ったりもする。特殊部隊がテーマなだけあって、アクション描写も少なくない。
だから主人公のキャラクター性という点で抜群。マンガを面白くするための『制約』も同時に作ってあるので、作者は大変だろうが物語を面白くするための仕掛けはしっかりある。
「殺せばそこで終わり。あいつは生きて後悔しなければいけない」という上司の香椎の発言然り、本来の『警察官の役割・目的』がここに込められてる。最近パンパン拳銃を発砲して問題になる警官も多いが、是非読んでほしいマンガ
特殊部隊がテーマだからアクション描写が目立つかと思いきや、案外豊富な示唆も含まれた『テーマ性の高い』マンガだったりもする。
特殊部隊がテーマなだけに、どうしても凶悪事件を多発させなければストーリーが進展しない。ただ日本という国で凶悪な事件やテロが、まず発生しないのが現実。もっと言えば、世界の多くでもテロは頻発しない。だから、テロは非現実的。
一つの事件で数巻ぐらい費やせば分からないが、非現実の要素がバンバン盛り込むと興ざめしてしまう部分がなくはない。それを言ってしまえば、このマンガの全否定になってしまいますが。
ただ「犯人憎しー!」でバンバン撃ち殺すような、更に非現実で陳腐な警察マンガではないので、それなりに楽しめる。ややモブキャラが多く読みづらさはあるが、定価分ぐらいの価値はあると思う。

◆Amazon.co.jp: Sエスー最後の警官ー (ビッグコミックス)
◯82点!!!!
◯展開★3.5◯テンポ★3.5
◯キャラ★4.5◯画力★3.5
現在TBSで実写ドラマも放送中。いわゆる主演は、向井理。リと書いて、サトシ。ややこしいが、ハイパーすぎるイケメンさん。あー、世の中のイケメンは足の裏みたいな顔なったらいいのにー!!せめてドラえもんみたいな三頭身になったらいいのにッ!!
警察庁特殊急襲捜査班
ざっくり言うと、「警察モノ」のマンガ。その中でも花型と呼べるかは知りませんが、『特殊部隊』がテーマ。要するに、テロリストや立てこもり犯を制圧する部隊。「踊る大捜査線」などでも登場するSITやSATみたいな感じ。

ただそれよりも上に位置づけられるNational Police Safetyrescure(警察庁特殊急襲捜査班)が主役。略称はNPSだから、「第三のS」と呼ばれる。それがタイトルにも繋がってる。ただ、あくまで犯人の「逮捕・捕縛」が目的。SATのように殺害は目的としてない。

そこに主人公の神御蔵一號(かみくら・いちご)も配属されてる、元プロ格闘家。犯人を殺すことはないが、素手ゴロでボコボコに制圧する。ただ性格はメチャクチャ良い奴。向井理で実写版でそれやっちゃうと反則やで、って話ですが。
キャラを際立たせる「非殺」
このマンガでは、一貫して『非殺』が徹底されてる。思わず殺っちゃえよと言いたくなる犯人に対しても、それが徹底されてる。

とにかく犯人殺害もいとわないSATに対して、存在意義を疑問に思う神御蔵。

もちろん口だけではなく、飛び降り自殺をしようとした犯人を身を呈して守ったりもする。特殊部隊がテーマなだけあって、アクション描写も少なくない。
だから主人公のキャラクター性という点で抜群。マンガを面白くするための『制約』も同時に作ってあるので、作者は大変だろうが物語を面白くするための仕掛けはしっかりある。

「殺せばそこで終わり。あいつは生きて後悔しなければいけない」という上司の香椎の発言然り、本来の『警察官の役割・目的』がここに込められてる。最近パンパン拳銃を発砲して問題になる警官も多いが、是非読んでほしいマンガ
特殊部隊がテーマだからアクション描写が目立つかと思いきや、案外豊富な示唆も含まれた『テーマ性の高い』マンガだったりもする。
テロ=非リアル
特殊部隊がテーマなだけに、どうしても凶悪事件を多発させなければストーリーが進展しない。ただ日本という国で凶悪な事件やテロが、まず発生しないのが現実。もっと言えば、世界の多くでもテロは頻発しない。だから、テロは非現実的。
一つの事件で数巻ぐらい費やせば分からないが、非現実の要素がバンバン盛り込むと興ざめしてしまう部分がなくはない。それを言ってしまえば、このマンガの全否定になってしまいますが。
S-最後の警官-の総合評価
ただ「犯人憎しー!」でバンバン撃ち殺すような、更に非現実で陳腐な警察マンガではないので、それなりに楽しめる。ややモブキャラが多く読みづらさはあるが、定価分ぐらいの価値はあると思う。

◆Amazon.co.jp: Sエスー最後の警官ー (ビッグコミックス)
◯82点!!!!
◯展開★3.5◯テンポ★3.5
◯キャラ★4.5◯画力★3.5