よつばと! 1巻-12巻 ネタバレ感想| 5歳児よつばにホッコリしまくり(*´∀`*)
- 05/31/2014 12:12
『よつばと!』1巻から12巻のネタバレ感想。月刊コミック電撃大王で不定期(?)連載中の日常漫画。別ブログではよつばと1巻のネタバレ感想をレビュー済み。
ウィキペディアではものすごく簡潔に説明してあったので、それを引用すると『ちょっと変わった5歳の女の子「よつば」が、日常の中で体験する様々な「初めて」や「感動」を描く』マンガ。だからマンガタイトルの意味としては「5歳児よつばと一緒に遊ぼう」みたいなこと。
よつばが、とにかく可愛らしい。幼児のキャラクターはマンガでよく登場するが、このよつばが多分トップ。子供らしさが表現できてて、しっかりそれが特有の微笑ましい笑いに繋がってる。近所のオッサンになった気分。
ある日、父親と「たたいてかぶってジャンケンポン」で遊ぶよつば。ただずっと負け続けるよつば。そこで「とーちゃんパー!とーちゃんパー!わかった!?」と強要。父親もしぶしぶ快諾。
(4巻)
でもグーを出して勝つ父親。よつばの驚きの表情が笑う。
(4巻)
ズルいと駄々をこねる、よつば。「まったくおとなは!」という言い回しが可愛らしい。
その後、父親の友達が3つアイスを買ってくる。当然、みんなで分ける。ただよつばだけは、「3つある!ぜんぶよつばのだ!」とはしゃぐ。世界が自分中心で回ってると思ってる節も、微笑ましい。
よつばを可愛らしくさせてるのが、独特の間。またそこから生まれるテンポ感もクセになる。
(7巻)
初めて糸電話を体験した、よつば。紙コップをマジマジを見つめる。それがムダにリアリティがある仕草。
(7巻)
何回か糸電話で話すも、なかなか理解できないよつば。その感じが冒頭でも書いたけど、幼児の「初めて出会う感動」を表現できてて見事。
これは隣家で遊んでる場面なんですが、そこの一番上の姉ちゃんと糸電話をしたくなったよつば。ただまず大声で呼ぶ。この本末転倒感も笑う。
とにかくよつばの感情一つ一つが間やテンポに表現されてて、それが「幼児感」と絶妙にマッチ。もちろん表情の豊かさも抜群で、供の面白さが凝縮されてる。
よつばのセリフは、ほぼ平仮名。誰でも思いつきそうな演出ですが、そのセリフの質が高い。いかにも幼児が言いそうなセリフで、言葉のチョイスが絶妙。なおかつ短いので読みやすい。普通の文章をそのまま平仮名にしてるだけ…ってマンガ多いですからね。
例えば、よつばの夢で、父親が自分のお菓子を食べる場面。
(9巻)
「がまんして」や「とまれー」という表現。普通そこは「やめてー」などが来るはず。咄嗟ということもあってか、言い慣れてない感じがいかにも子供らしくて可愛い。
その後、半ベソで起きるよつばは隣に寝てる父親に謝罪を要求。
(9巻)
「ゆめでもだめでしょ!おとななのに!」。確かに正論っぽいが、その理不尽なムダに溢れる正義感が、いかにも幼児らしい。
父親も謝ってテキトーにあしらう感じが、ふんわりした世界観を作れてる。
その父親も然り、実は、よつばの周りを固めてる大人のキャラクターも良い。普通、ちっちゃい子供がイタズラなどをしたら怒るはず。二次元だろうが三次元だろうが。
でも、この「よつばと!」は怒らない。ただ放任してる訳でもない。よつばのイタズラもたかだか知れてるということもあるんだろうが、だから、このマンガの空気感がスゴい良い。誰も不快にさせない。
みんな同じようなガキ。よつばの目線に立って、驚いたり遊んだりする。その掛け合いが面白い。
(7巻)
特に、やんば。高速道路に乗った時、ETCがなければ通行券を取る。でも「ああー!」と叫んだりして、よつばに取らせない。よつばの「うち、どうしたらええのん?」という不安そうな表情も笑う。そのしょうもないやり取りが、ほのぼのする。
『よつばと!』は全体的にほのぼのしてるんだけど、結構大笑いすることも多い。セリフを多用してグイグイ笑わせようとしてくるワケでもないのに、空気感だけ笑ってしまうスゴさ。しかも基本的に、どの巻も安定して面白い。その分だけ不定期連載のようですが、一度も読んだことない人は人生損してる?
よつばのキャラが、小憎たらしくない絶妙なライン。例えばクレヨンしんちゃんは、すごく人工的。でも、よつばと!はものすごく自然的。あざとさが無い。ちょうどいい按配のクソガキっぷり。
つくづく幼児の良さだけが現れてて、オッサン・オバサンこそハマるマンガ。自分はつい父親目線で読んでしまった。もちろん子供いないけど、思わずこんな子供が欲しくなる。育児に疲れたママさんなどが読めば「明日も頑張るか」とポジティブになれそうなマンガ。
「よつばと!(あずまきよひこ)は面白い?」という考察記事を改めてレビューしたので良かったら。基本的に内容は変わりませんが、画像をキレイにしたのと「面白いかどうか」視点で書いてみたので是非。
ウィキペディアではものすごく簡潔に説明してあったので、それを引用すると『ちょっと変わった5歳の女の子「よつば」が、日常の中で体験する様々な「初めて」や「感動」を描く』マンガ。だからマンガタイトルの意味としては「5歳児よつばと一緒に遊ぼう」みたいなこと。
よつばのキャラがとにかく面白い
よつばが、とにかく可愛らしい。幼児のキャラクターはマンガでよく登場するが、このよつばが多分トップ。子供らしさが表現できてて、しっかりそれが特有の微笑ましい笑いに繋がってる。近所のオッサンになった気分。
ある日、父親と「たたいてかぶってジャンケンポン」で遊ぶよつば。ただずっと負け続けるよつば。そこで「とーちゃんパー!とーちゃんパー!わかった!?」と強要。父親もしぶしぶ快諾。

でもグーを出して勝つ父親。よつばの驚きの表情が笑う。

ズルいと駄々をこねる、よつば。「まったくおとなは!」という言い回しが可愛らしい。
その後、父親の友達が3つアイスを買ってくる。当然、みんなで分ける。ただよつばだけは、「3つある!ぜんぶよつばのだ!」とはしゃぐ。世界が自分中心で回ってると思ってる節も、微笑ましい。
独特の間とテンポ
よつばを可愛らしくさせてるのが、独特の間。またそこから生まれるテンポ感もクセになる。

初めて糸電話を体験した、よつば。紙コップをマジマジを見つめる。それがムダにリアリティがある仕草。

何回か糸電話で話すも、なかなか理解できないよつば。その感じが冒頭でも書いたけど、幼児の「初めて出会う感動」を表現できてて見事。
これは隣家で遊んでる場面なんですが、そこの一番上の姉ちゃんと糸電話をしたくなったよつば。ただまず大声で呼ぶ。この本末転倒感も笑う。
とにかくよつばの感情一つ一つが間やテンポに表現されてて、それが「幼児感」と絶妙にマッチ。もちろん表情の豊かさも抜群で、供の面白さが凝縮されてる。
幼児がいかにも言いそうなセリフ
よつばのセリフは、ほぼ平仮名。誰でも思いつきそうな演出ですが、そのセリフの質が高い。いかにも幼児が言いそうなセリフで、言葉のチョイスが絶妙。なおかつ短いので読みやすい。普通の文章をそのまま平仮名にしてるだけ…ってマンガ多いですからね。
例えば、よつばの夢で、父親が自分のお菓子を食べる場面。

「がまんして」や「とまれー」という表現。普通そこは「やめてー」などが来るはず。咄嗟ということもあってか、言い慣れてない感じがいかにも子供らしくて可愛い。
その後、半ベソで起きるよつばは隣に寝てる父親に謝罪を要求。

「ゆめでもだめでしょ!おとななのに!」。確かに正論っぽいが、その理不尽なムダに溢れる正義感が、いかにも幼児らしい。
父親も謝ってテキトーにあしらう感じが、ふんわりした世界観を作れてる。
ワキを固める大人キャラも良い
その父親も然り、実は、よつばの周りを固めてる大人のキャラクターも良い。普通、ちっちゃい子供がイタズラなどをしたら怒るはず。二次元だろうが三次元だろうが。
でも、この「よつばと!」は怒らない。ただ放任してる訳でもない。よつばのイタズラもたかだか知れてるということもあるんだろうが、だから、このマンガの空気感がスゴい良い。誰も不快にさせない。
みんな同じようなガキ。よつばの目線に立って、驚いたり遊んだりする。その掛け合いが面白い。

特に、やんば。高速道路に乗った時、ETCがなければ通行券を取る。でも「ああー!」と叫んだりして、よつばに取らせない。よつばの「うち、どうしたらええのん?」という不安そうな表情も笑う。そのしょうもないやり取りが、ほのぼのする。
よつばと!の総合評価
『よつばと!』は全体的にほのぼのしてるんだけど、結構大笑いすることも多い。セリフを多用してグイグイ笑わせようとしてくるワケでもないのに、空気感だけ笑ってしまうスゴさ。しかも基本的に、どの巻も安定して面白い。その分だけ不定期連載のようですが、一度も読んだことない人は人生損してる?
よつばのキャラが、小憎たらしくない絶妙なライン。例えばクレヨンしんちゃんは、すごく人工的。でも、よつばと!はものすごく自然的。あざとさが無い。ちょうどいい按配のクソガキっぷり。
つくづく幼児の良さだけが現れてて、オッサン・オバサンこそハマるマンガ。自分はつい父親目線で読んでしまった。もちろん子供いないけど、思わずこんな子供が欲しくなる。育児に疲れたママさんなどが読めば「明日も頑張るか」とポジティブになれそうなマンガ。
「よつばと!(あずまきよひこ)は面白い?」という考察記事を改めてレビューしたので良かったら。基本的に内容は変わりませんが、画像をキレイにしたのと「面白いかどうか」視点で書いてみたので是非。