オオカミ少女と黒王子 ネタバレ感想| ドSなイケメン腹黒くんにメロメロ?
- 06/28/2014 08:00
『オオカミ少女と黒王子』の1巻から9巻までをレビュー。別冊マーガレットで連載中の恋愛マンガ。いつ放映するのか記事を書いてる現在分かりませんが、アニメ化も決定したらしいので記事化。
主人公・篠原エリカは、見栄っ張りな高1。友達グループからハブられないように、いつも彼氏がいるとウソを付いていた。男子でもこんなヤツがリアルでいる。
ただある日、そのウソが友達にバレそうになる。
(1巻)
そこで佐田恭也という、いつもニコニコして優しそうなイケメンに助けを求める。この笑顔を信用したエリカは、今までの事情を全部話す。
(2巻)
すると佐田恭也は「俺の犬になるなら茶番に付きやってやるよ」と、まさかの豹変。
そこからズルズルとウソの関係が始まって、いつの間にか、二人は本当の恋人になっていくという展開。
ありがちな少女マンガといえば、少女マンガ。基本的に「女の子がキュンキュン」する以外に読み方はないので、佐田恭也のカッコいい場面をテキトーに列挙。
クリスマス、二人はささいなことでケンカ。その仲直りのしるしと言わんばかりに、佐田がネックレスをエリカにプレゼント。
(2巻)
ただエリカは犬ってことなんで、言い方が「首輪」。照れ隠しも垣間見えて、まさにツンデレ。
そして、とどめを刺すように「お前は俺のモンだって印だから、ゼッタイ忘れんな」と一言。女の子のみなさん(。っ・ω・´)っ[ティッシュ]ドゾォ!! 股間フキフキに使ってください(*´Д`)ハァハァ
(1巻)
「おまえ俺の彼女なんだから、だまって守られてりゃいいんだよ」というセリフもストレートで、女子にはビビンと来そう。
(6巻)
佐田はちょっとした家族との暗い過去を抱えてて、それが女子的には母性本能がくすぐられるか。
絵柄もいかにもありがちな少女漫画チックでもなく、男読者が見てもカッコいいので、展開はありがちだがそれなりに読めるんじゃないだろうか。
ただ後半になるにつれ、ネタ切れ感は否めない。
(7巻)
エリカの従姉妹が登場して佐田を取り合うなど、必然性のない展開が悪目立ち。
基本的に少女マンガの多くは、二人(主人公と彼氏)の世界観だけで成立してる。そこへ新キャラクターは本来必要ない。彼氏・彼女と二人で楽しく会話してたのに、そこへ急に割り込んでくる邪魔な奴みたいなもん。リアルでもウザいのに…って話。
ただ人気漫画である以上、連載は続けていかなければいけない。作者にとっても、出版社にとっても、読者にとっても。でも学生同士の恋愛だけに焦点を絞ると、正直描けることってほぼない。だから、新キャラを登場させないとストーリーが続かない。場がもたない。
そういう事情を勘案しても、やっぱり読者からすると「露骨な長引かせ」としか映らないのも事実。それがマンガとして面白くなるはずもない。
少女マンガとしては、十分及第点。タイトルと内容もバッチリ合ってるので、誰でも読みやすいはず。
また絵もキレイで、作者に比較的画力もある方。マンガに読み慣れてる女の子でも、十分満足できるクオリティー。キュンキュンする要素もあって、ちゃんとお金を出して読む価値はある。
ただ後半の展開の作り方は、付け焼き刃的。なんだよ従姉妹って。主人公のエリカを脅かせる存在になってもないので、見所も特に無し。
でも作者に実力がないと表現するより、ここらへんが典型的な少女漫画の「限界」といった感じ。『僕等がいた』のようにストーリーやプロットを最初から練り込んで恋愛以外にもポイントを作って、なおかつ社会人以降の展開も描かないと、少女マンガで長期連載するのは相当ムズかしそう。
良くも悪くも、ポテトチップス的なマンガ。手軽に食べられるが、メインでガッツリ食べるほどではない。夕食ディナーで並ぶ料理ではなく、サクッとキュンキュンしたいだけの典型的少女マンガ。
◯85点!!!!
◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★4
佐田恭也のドSな二面性
主人公・篠原エリカは、見栄っ張りな高1。友達グループからハブられないように、いつも彼氏がいるとウソを付いていた。男子でもこんなヤツがリアルでいる。
ただある日、そのウソが友達にバレそうになる。

そこで佐田恭也という、いつもニコニコして優しそうなイケメンに助けを求める。この笑顔を信用したエリカは、今までの事情を全部話す。

すると佐田恭也は「俺の犬になるなら茶番に付きやってやるよ」と、まさかの豹変。
そこからズルズルとウソの関係が始まって、いつの間にか、二人は本当の恋人になっていくという展開。
佐田恭也のキュンキュンセリフ
ありがちな少女マンガといえば、少女マンガ。基本的に「女の子がキュンキュン」する以外に読み方はないので、佐田恭也のカッコいい場面をテキトーに列挙。
クリスマス、二人はささいなことでケンカ。その仲直りのしるしと言わんばかりに、佐田がネックレスをエリカにプレゼント。

ただエリカは犬ってことなんで、言い方が「首輪」。照れ隠しも垣間見えて、まさにツンデレ。
そして、とどめを刺すように「お前は俺のモンだって印だから、ゼッタイ忘れんな」と一言。女の子のみなさん(。っ・ω・´)っ[ティッシュ]ドゾォ!! 股間フキフキに使ってください(*´Д`)ハァハァ

「おまえ俺の彼女なんだから、だまって守られてりゃいいんだよ」というセリフもストレートで、女子にはビビンと来そう。

佐田はちょっとした家族との暗い過去を抱えてて、それが女子的には母性本能がくすぐられるか。
絵柄もいかにもありがちな少女漫画チックでもなく、男読者が見てもカッコいいので、展開はありがちだがそれなりに読めるんじゃないだろうか。
少女マンガは二人の世界観だけで成立
ただ後半になるにつれ、ネタ切れ感は否めない。

エリカの従姉妹が登場して佐田を取り合うなど、必然性のない展開が悪目立ち。
基本的に少女マンガの多くは、二人(主人公と彼氏)の世界観だけで成立してる。そこへ新キャラクターは本来必要ない。彼氏・彼女と二人で楽しく会話してたのに、そこへ急に割り込んでくる邪魔な奴みたいなもん。リアルでもウザいのに…って話。
ただ人気漫画である以上、連載は続けていかなければいけない。作者にとっても、出版社にとっても、読者にとっても。でも学生同士の恋愛だけに焦点を絞ると、正直描けることってほぼない。だから、新キャラを登場させないとストーリーが続かない。場がもたない。
そういう事情を勘案しても、やっぱり読者からすると「露骨な長引かせ」としか映らないのも事実。それがマンガとして面白くなるはずもない。
オオカミ少女と黒王子の総合評価
少女マンガとしては、十分及第点。タイトルと内容もバッチリ合ってるので、誰でも読みやすいはず。
また絵もキレイで、作者に比較的画力もある方。マンガに読み慣れてる女の子でも、十分満足できるクオリティー。キュンキュンする要素もあって、ちゃんとお金を出して読む価値はある。
ただ後半の展開の作り方は、付け焼き刃的。なんだよ従姉妹って。主人公のエリカを脅かせる存在になってもないので、見所も特に無し。
でも作者に実力がないと表現するより、ここらへんが典型的な少女漫画の「限界」といった感じ。『僕等がいた』のようにストーリーやプロットを最初から練り込んで恋愛以外にもポイントを作って、なおかつ社会人以降の展開も描かないと、少女マンガで長期連載するのは相当ムズかしそう。
良くも悪くも、ポテトチップス的なマンガ。手軽に食べられるが、メインでガッツリ食べるほどではない。夕食ディナーで並ぶ料理ではなく、サクッとキュンキュンしたいだけの典型的少女マンガ。
◯85点!!!!
◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★4