鈴木央が描く本格バトルファンタジー漫画-『七つの大罪(6)~(9)』
- 07/27/2014 08:00
『七つの大罪』6巻から9巻まで、まとめてレビュー。現在少年マガジンで連載中のファンタジー漫画。
作者は少年ジャンプで「ライジングインパクト」などを連載してた、鈴木央。過去巻もレビュー済みなのでブログ内検索してください。
最新10巻が8月半ば頃に発売されるそうだから記事化。
ストーリーは、喧嘩祭りの続き。
喧嘩祭りの決勝戦で、主人公メリオダスとディアンヌが戦ってると、聖騎士団たちが襲来。
(6巻)
聖騎士団は「魔神族の復活」を目論んでる模様。
ヘルブラムという強敵のオッサンに苦戦する中、
(7巻)
メリオダスが覚醒。魔神族の血が入ってる?
なんやかんやで聖騎士団たちの攻勢をはねのける。
(8巻)
ただメリオダスが所持する神器が奪われてしまう。この「常闇の棺」は魔神族復活の鍵になるらしい。つまりピーンチ。
(8巻)
そんな中、七つの大罪の一人・色欲のゴウセルが登場。田舎町で普通の人間として暮らしてた。
(8巻)
そこへ聖騎士と魔神族の混合種が襲来。無事撃破。
そしてメリオダスは奪われた神器を取り返すため、王都へ向かうことを決意。ただその間隙をぬって、聖騎士団がエリザベスを誘拐。本格的な戦いが始まる。
(9巻)
ただ聖騎士団のやり方に疑問を持っていた、ギーラたちは反旗を翻す。ちなみに上の画像の聖騎士団と魔神族の混合種は、ギーラの父親。
(9巻)
10巻は、ヘルブラムとキングの因縁のバトルが勃発する模様。ヘルブラムは仲間の魔力を無限に集める能力を持ってる系。
一応あらすじをズラッと並べてみたけど、全体的にモヤモヤ。ストーリーの軸や全体的な流れが見えづらい。
主人公のメリオダスは、フラフラしたテキトーな性格。それがストーリーにも反映されてる感じ。メリオダスの確固たる「行動動機」がハッキリしないので、読者はどこに共感して読めばいいのか難しい。
具体的に言うと、敵である聖騎士団の存在。コイツらを倒すという信念めいたモノが弱い。そもそも聖騎士団が、『敵』としてイマイチ。一体、誰がボスなの?そこの中心に居座ってる「核」が分からない。ギーラが聖騎士団を裏切った理由も不明。納得感がない。
(9巻)
そんな中、新キャラ・キャメロット王のアーサーも登場して、てんやわんや。敵か味方か不明なフワフワしたヤツだから、尚更スカッとしない。
(6巻)
バトル描写は描き込みが多くても、比較的見やすい。
(7巻)
魔法描写のポワポワ感も上手くて、個人的には好き。
(8巻)
ただストーリーと同じで回を重ねるごとに、やや劣化?
背景の集中線(?)効果線(?)が多い。もっと減らした方が見やすい。
全体的に言えることは、色んな要素を詰め込みすぎ。というより、一つ一つの事態が解決されないまま、次に進んでるので読んでて疲れる。
メリオダスの覚醒にしろ、ただ風呂敷は広がっていくが折りたたまれる気配がない。展開に答えが用意されてないので、「達成感」に欠ける。
結局、作者が何を伝えたいのか・見せたいのかが分かりづらい。良くも悪くも、マガジンらしさが染み付いちゃった感じだろうか。
◆Amazon.co.jp:七つの大罪
◯82点!!!!
◯展開★3.5◯テンポ★3
◯キャラ★3.5◯画力★4.5
作者は少年ジャンプで「ライジングインパクト」などを連載してた、鈴木央。過去巻もレビュー済みなのでブログ内検索してください。
最新10巻が8月半ば頃に発売されるそうだから記事化。
ざっくりあらすじ
ストーリーは、喧嘩祭りの続き。
喧嘩祭りの決勝戦で、主人公メリオダスとディアンヌが戦ってると、聖騎士団たちが襲来。

聖騎士団は「魔神族の復活」を目論んでる模様。
ヘルブラムという強敵のオッサンに苦戦する中、

メリオダスが覚醒。魔神族の血が入ってる?
なんやかんやで聖騎士団たちの攻勢をはねのける。

ただメリオダスが所持する神器が奪われてしまう。この「常闇の棺」は魔神族復活の鍵になるらしい。つまりピーンチ。

そんな中、七つの大罪の一人・色欲のゴウセルが登場。田舎町で普通の人間として暮らしてた。

そこへ聖騎士と魔神族の混合種が襲来。無事撃破。
そしてメリオダスは奪われた神器を取り返すため、王都へ向かうことを決意。ただその間隙をぬって、聖騎士団がエリザベスを誘拐。本格的な戦いが始まる。

ただ聖騎士団のやり方に疑問を持っていた、ギーラたちは反旗を翻す。ちなみに上の画像の聖騎士団と魔神族の混合種は、ギーラの父親。

10巻は、ヘルブラムとキングの因縁のバトルが勃発する模様。ヘルブラムは仲間の魔力を無限に集める能力を持ってる系。
話の展開がもやもや
一応あらすじをズラッと並べてみたけど、全体的にモヤモヤ。ストーリーの軸や全体的な流れが見えづらい。
主人公のメリオダスは、フラフラしたテキトーな性格。それがストーリーにも反映されてる感じ。メリオダスの確固たる「行動動機」がハッキリしないので、読者はどこに共感して読めばいいのか難しい。
具体的に言うと、敵である聖騎士団の存在。コイツらを倒すという信念めいたモノが弱い。そもそも聖騎士団が、『敵』としてイマイチ。一体、誰がボスなの?そこの中心に居座ってる「核」が分からない。ギーラが聖騎士団を裏切った理由も不明。納得感がない。

そんな中、新キャラ・キャメロット王のアーサーも登場して、てんやわんや。敵か味方か不明なフワフワしたヤツだから、尚更スカッとしない。
バトルが見づらくなってる?

バトル描写は描き込みが多くても、比較的見やすい。

魔法描写のポワポワ感も上手くて、個人的には好き。

ただストーリーと同じで回を重ねるごとに、やや劣化?
背景の集中線(?)効果線(?)が多い。もっと減らした方が見やすい。
七つの大罪の総評
全体的に言えることは、色んな要素を詰め込みすぎ。というより、一つ一つの事態が解決されないまま、次に進んでるので読んでて疲れる。
メリオダスの覚醒にしろ、ただ風呂敷は広がっていくが折りたたまれる気配がない。展開に答えが用意されてないので、「達成感」に欠ける。
結局、作者が何を伝えたいのか・見せたいのかが分かりづらい。良くも悪くも、マガジンらしさが染み付いちゃった感じだろうか。
◆Amazon.co.jp:七つの大罪
◯82点!!!!
◯展開★3.5◯テンポ★3
◯キャラ★3.5◯画力★4.5