ワールドトリガー 1巻~7巻 ネタバレ感想| バトル展開が秀逸なアクションマンガ!
- 10/28/2014 08:00
『ワールドトリガー』1巻から7巻まで、まとめてレビュー。少年ジャンプで連載中のバトル漫画。作者は葦原大介。今月初旬に発売されたワールドトリガー最新8巻はまた今度。
なんかワールドトリガーのアニメも今月から始まったらしいので記事化。
設定は至ってシンプル。
(6巻)
三門市と呼ばれる地域に、異世界・ネイバーフッド(近界)からモンスター(トリオン兵)が襲来。その侵略者たちに対して、「ボーダー」と呼ばれる街を守る防衛組織が立ち向かう。そこに主人公・空閑遊真や三雲修たちも在籍。それだけの漫画。
(5巻)
タイトルにあるトリガーは、武器の名前。色んなパターンが用意されていて、これらを駆使したバトルが展開される。シールドだったら、防御用。アステロイドだったら、射撃用。レイガストだったら、ブレードのように変形。
(1巻)
そのトリガーを使用するためには、個々の体内に秘めてある「トリオン」というエネルギー物質が必要。だから、ハンターハンターで言えば、念。NARUTOで言えば、チャクラのような存在。言っちゃえば、能力バトル漫画的要素もある。
異世界・ネイバーフッド(近界)の存在も荒唐無稽ではなく、三門市を侵略してくる理由の作り方も上手い。ネイバーフッド(近界)にも色んな星があって、三門市の世界を中心に周回してる。三門市に近づいた瞬間だけ、侵略が可能。
じゃあ、何のために三門市を侵略するかと言えば、「トリオン」をいっぱい集めるため。トリガーを扱える人間たちを使うことで、ネイバーフッド同士での戦争を有利に進められる。ものすごく軍事的な理由。読んで違和感もなく、むしろ納得感すらある。
(7巻)
だから、敵のデザインも人間風味。ちょっと角を生やした程度なので、もっと冒険したデザインの方が個人的には良かった気がする。ちなみに現在は、画像の神の国・アフトクラトルと呼ばれる星の連中と交戦中。
ありがちな宇宙人侵略といったSF的世界観と、サバイバルゲーム的バトル展開の要素を組み合わせたマンガ。少年ジャンプではないが、作品で言えば、『ハカイジュウ』+『BTOOOM!』を2で割った感じ。
だから、テンポ良く読みやすいマンガに仕上がってる。
ワールドトリガーの見所があるとしたら、やはりバトル展開。ネイバーフッドからトリオン兵たちが三門市に侵略して、じゃあどこで戦うのか?
(7巻)
それが市街地。
(3巻)
(4巻)
色々あって味方のボーダー同士で戦うこともあるんですが、トリガーを使ったバトルも読まされる。背景がリアルな町並みだからこそ描くのは難しいはず。構図などもかなり練られてる。
テレビゲーム的・映像的で躍動感があって、何回も書いてますがテンポが良い。多分アニメは相当面白く仕上がってるんじゃなかろうか。
(7巻)
トーンの貼り方・使い方も上手い。トリガーという武器と、非常に親和性が高い表現。
(7巻)
見た目の派手さだけではなく、心理戦や頭脳戦もなかなか巧み。バトル中の駆け引きも上手くて、結構テンポ良く読める。
ただワールドトリガーに登場するキャラクターが、めちゃめちゃ多いのは難点。集中が散漫されがち。
特に防衛組織「ボーダー」のメンバー。S級からC級ぐらいまでランク付けされてて、そのランクごとにキャラクターがいっぱい。例えば太刀川隊だったら太刀川慶をリーダーに、部下を何人か引き連れて徒党を組む。主人公の空閑遊真や三雲修たちも含めて、そういう隊がゴロゴロ登場。
ボーダーの中には穏健派や強硬派といった派閥争いがあったりして、結構面倒くさい。絵柄的にも似通ったキャラクターも多いので、読者には「読み飛ばす力」が求められる。
ただメインキャラクターは良い。
主人公の空閑遊真は、実はネイバーフッドの住民。だからこそ強いんですが、だからこそ特別感も強い。敵と味方のわだかまりを溶かす存在にもなってる。雨取千佳は大人しめのメガネっ娘ですが、膨大なトリオンを蓄えてる。逆に三雲修は特徴がないのが、特徴。
(6巻)
また空閑遊真だったら「戦いってのは数が多いほうが有利だ」や、
(2巻)
主人公の空閑や三雲を補佐してくれる迅悠一だったら「実力派エリート」と頻繁に自称させてみたり、他にも「俺のサイドエフェクトがそう言ってる」であったり、決め台詞が用意されてる。メインのキャラクターに関しては覚えやすくなる工夫がされてる。
これらメインのキャラをベースに読んでいけば、ストーリーで迷子になることはないかも。脇役は無理して覚えようとせず、サラッと読み流した方が『ワールドトリガー』の見所のテンポ感あるバトルを楽しめるはず。
冒頭に書いたことと被るけど、リアルなSF感もあって、能力バトル要素もあって、思ったよりワールドトリガーは面白かった。絵柄も万人受けするタイプなので、読者の男女は問わず幅広く受け入れられそう。
どうしても少年ジャンプは他のマンガがスゴすぎるので、つい見劣りしてしまいがちだが、おそらく少年サンデーあたりで連載してたらもっと話題になってたはず。良くも悪くも、あんま少年ジャンプらしくはないかも。
◯88点!!!!
◯展開★4◯テンポ★4
◯キャラ★3.5◯画力★4
◯まとめ買い★5
なんかワールドトリガーのアニメも今月から始まったらしいので記事化。
トリオン兵との存亡を懸けたバトル
設定は至ってシンプル。

三門市と呼ばれる地域に、異世界・ネイバーフッド(近界)からモンスター(トリオン兵)が襲来。その侵略者たちに対して、「ボーダー」と呼ばれる街を守る防衛組織が立ち向かう。そこに主人公・空閑遊真や三雲修たちも在籍。それだけの漫画。

タイトルにあるトリガーは、武器の名前。色んなパターンが用意されていて、これらを駆使したバトルが展開される。シールドだったら、防御用。アステロイドだったら、射撃用。レイガストだったら、ブレードのように変形。

そのトリガーを使用するためには、個々の体内に秘めてある「トリオン」というエネルギー物質が必要。だから、ハンターハンターで言えば、念。NARUTOで言えば、チャクラのような存在。言っちゃえば、能力バトル漫画的要素もある。
異世界・ネイバーフッド(近界)の存在も荒唐無稽ではなく、三門市を侵略してくる理由の作り方も上手い。ネイバーフッド(近界)にも色んな星があって、三門市の世界を中心に周回してる。三門市に近づいた瞬間だけ、侵略が可能。
じゃあ、何のために三門市を侵略するかと言えば、「トリオン」をいっぱい集めるため。トリガーを扱える人間たちを使うことで、ネイバーフッド同士での戦争を有利に進められる。ものすごく軍事的な理由。読んで違和感もなく、むしろ納得感すらある。

だから、敵のデザインも人間風味。ちょっと角を生やした程度なので、もっと冒険したデザインの方が個人的には良かった気がする。ちなみに現在は、画像の神の国・アフトクラトルと呼ばれる星の連中と交戦中。
ありがちな宇宙人侵略といったSF的世界観と、サバイバルゲーム的バトル展開の要素を組み合わせたマンガ。少年ジャンプではないが、作品で言えば、『ハカイジュウ』+『BTOOOM!』を2で割った感じ。
だから、テンポ良く読みやすいマンガに仕上がってる。
バトル展開が引き込まれる
ワールドトリガーの見所があるとしたら、やはりバトル展開。ネイバーフッドからトリオン兵たちが三門市に侵略して、じゃあどこで戦うのか?

それが市街地。


色々あって味方のボーダー同士で戦うこともあるんですが、トリガーを使ったバトルも読まされる。背景がリアルな町並みだからこそ描くのは難しいはず。構図などもかなり練られてる。
テレビゲーム的・映像的で躍動感があって、何回も書いてますがテンポが良い。多分アニメは相当面白く仕上がってるんじゃなかろうか。

トーンの貼り方・使い方も上手い。トリガーという武器と、非常に親和性が高い表現。

見た目の派手さだけではなく、心理戦や頭脳戦もなかなか巧み。バトル中の駆け引きも上手くて、結構テンポ良く読める。
脇役キャラクターが多すぎる
ただワールドトリガーに登場するキャラクターが、めちゃめちゃ多いのは難点。集中が散漫されがち。
特に防衛組織「ボーダー」のメンバー。S級からC級ぐらいまでランク付けされてて、そのランクごとにキャラクターがいっぱい。例えば太刀川隊だったら太刀川慶をリーダーに、部下を何人か引き連れて徒党を組む。主人公の空閑遊真や三雲修たちも含めて、そういう隊がゴロゴロ登場。
ボーダーの中には穏健派や強硬派といった派閥争いがあったりして、結構面倒くさい。絵柄的にも似通ったキャラクターも多いので、読者には「読み飛ばす力」が求められる。
空閑遊真などの決めゼリフ
ただメインキャラクターは良い。
主人公の空閑遊真は、実はネイバーフッドの住民。だからこそ強いんですが、だからこそ特別感も強い。敵と味方のわだかまりを溶かす存在にもなってる。雨取千佳は大人しめのメガネっ娘ですが、膨大なトリオンを蓄えてる。逆に三雲修は特徴がないのが、特徴。

また空閑遊真だったら「戦いってのは数が多いほうが有利だ」や、

主人公の空閑や三雲を補佐してくれる迅悠一だったら「実力派エリート」と頻繁に自称させてみたり、他にも「俺のサイドエフェクトがそう言ってる」であったり、決め台詞が用意されてる。メインのキャラクターに関しては覚えやすくなる工夫がされてる。
これらメインのキャラをベースに読んでいけば、ストーリーで迷子になることはないかも。脇役は無理して覚えようとせず、サラッと読み流した方が『ワールドトリガー』の見所のテンポ感あるバトルを楽しめるはず。
ワールドトリガーの評価
冒頭に書いたことと被るけど、リアルなSF感もあって、能力バトル要素もあって、思ったよりワールドトリガーは面白かった。絵柄も万人受けするタイプなので、読者の男女は問わず幅広く受け入れられそう。
どうしても少年ジャンプは他のマンガがスゴすぎるので、つい見劣りしてしまいがちだが、おそらく少年サンデーあたりで連載してたらもっと話題になってたはず。良くも悪くも、あんま少年ジャンプらしくはないかも。
◯88点!!!!
◯展開★4◯テンポ★4
◯キャラ★3.5◯画力★4
◯まとめ買い★5