いとしのムーコ 2-6巻 感想| 日本一愛すべき駄犬のポンコツすぎる日常
- 12/14/2014 10:10
『いとしのムーコ』2巻から最新6巻まで、まとめてレビュー。イブニングで連載中のペット漫画。作者はみずしな孝之。1巻目のレビューはこちら。アホ犬ムーコのなんでもない日常を扱った漫画。
とにかくムーコはアホ犬。それが余すことなく表現されてて、個人的にペット漫画の中では一番好きかも。
例えば、飼い主の小松にダマされて動物病院に連れて行かれる。
(3巻)
その時にゴゴゴッて怒るんだけど、全然怖くない。こんなに迫力のない「影演出」は初めて。
そこで一度ダマされたんだから学習すればいいものの、やはりムーコは駄犬だから何度でもダマされる。
(6巻)
二度目になると、もはや無言。背中というか後頭部が寂しすぎんだろ!
(5巻)
ただムーコは愛すべき駄犬だから、とにかく美味いエサを食べたらすぐ嫌なことも忘れる。お前は鳩ポッポか。
ちなみに人間の年齢的には、アラサー女子。結婚やら子育てやら嫌なことも酒で忘れてるアラサーちゃんは多い?
駄犬とは言え、そこそこご主人・小松の命令には従う。例えば、食いしん坊のムーコには「待て」という命令は残酷。
(3巻)
「こんなにおいしそうなのに?たべるのをまつ?」と、ちょっとした人間不信状態のムーコ。
(4巻)
自分の鼻の上にエサを置かれた状態での「待て」では、思わず涙もヨダレもポロポロ流す。
さすがに読んでるコッチも切なくなる。確かに考えてみると、何故「待て」をしなければいけないのか、人間にも理由や根拠が分からない。例えば大人のお店に行って急に店員に「待て」と言われたら、ほぼ10割方のオトコは「え!?何で!?」となるはず。
『いとしのムーコ』の醍醐味は、ムーコのセリフ。言っちゃうと、勝手に作者がつけたアテレコ。これが絶妙。
ムーコは池の中に入っちゃいけないと小松に言われてる。ただ池に棒がプカプカ浮かんでる。それを見てムーコは、
(5巻)
「あーこりゃムーコが入らないと取れませんねー、小松さんには内緒ですよ、うふふふ」
駄犬のくせに「自分がしてやらなきゃいけない」感がウザいし、絶対主人の小松にバレるやんって話やし、うふふふって勝ち誇った笑い方が腹立つ(笑)
ムーコの勘違いっぷりが、良い感じにアホっぽさを表現できてて、まさにセリフの妙。あと吹き出しを使ってないからこそ、文字が読みやすいという利点もあり。
最新6巻だと、ティッシュ箱からティッシュを引っ張って遊んでるも、全然ティッシュが無くなってないことに驚くムーコ。
(6巻)
「とんでったのになんでー!?」とか、アホすぎんだろ。それで延々とティッシュを引っ張るムーコ。確かに犬はそこを不思議に思って、ティッシュを何枚も引っ張ってるのかも。駄犬の思考回路も読み取れて面白い。
いとしのムーコ1巻でも90点以上に採点しましたが、安定して面白いので2巻目以降も90点台に採点してみた。
ムーコが愛嬌たっぷりで、ページを通して読者が愛でてるような、気持ち良い錯覚を与えてくれる。いかにも「犬猫特有の可愛さ」を狙ってるあざとさがないので、幅広い読者層に受けそう。いとしのムーコという漫画は、こういう駄犬をリアルで飼ってみたいと思わせるペット漫画。
ダマされすぎるムーコ
とにかくムーコはアホ犬。それが余すことなく表現されてて、個人的にペット漫画の中では一番好きかも。
例えば、飼い主の小松にダマされて動物病院に連れて行かれる。

その時にゴゴゴッて怒るんだけど、全然怖くない。こんなに迫力のない「影演出」は初めて。
そこで一度ダマされたんだから学習すればいいものの、やはりムーコは駄犬だから何度でもダマされる。

二度目になると、もはや無言。背中というか後頭部が寂しすぎんだろ!

ただムーコは愛すべき駄犬だから、とにかく美味いエサを食べたらすぐ嫌なことも忘れる。お前は鳩ポッポか。
ちなみに人間の年齢的には、アラサー女子。結婚やら子育てやら嫌なことも酒で忘れてるアラサーちゃんは多い?
待てをするムーコが切ない
駄犬とは言え、そこそこご主人・小松の命令には従う。例えば、食いしん坊のムーコには「待て」という命令は残酷。

「こんなにおいしそうなのに?たべるのをまつ?」と、ちょっとした人間不信状態のムーコ。

自分の鼻の上にエサを置かれた状態での「待て」では、思わず涙もヨダレもポロポロ流す。
さすがに読んでるコッチも切なくなる。確かに考えてみると、何故「待て」をしなければいけないのか、人間にも理由や根拠が分からない。例えば大人のお店に行って急に店員に「待て」と言われたら、ほぼ10割方のオトコは「え!?何で!?」となるはず。
ムーコのアテレコが面白い
『いとしのムーコ』の醍醐味は、ムーコのセリフ。言っちゃうと、勝手に作者がつけたアテレコ。これが絶妙。
ムーコは池の中に入っちゃいけないと小松に言われてる。ただ池に棒がプカプカ浮かんでる。それを見てムーコは、

「あーこりゃムーコが入らないと取れませんねー、小松さんには内緒ですよ、うふふふ」
駄犬のくせに「自分がしてやらなきゃいけない」感がウザいし、絶対主人の小松にバレるやんって話やし、うふふふって勝ち誇った笑い方が腹立つ(笑)
ムーコの勘違いっぷりが、良い感じにアホっぽさを表現できてて、まさにセリフの妙。あと吹き出しを使ってないからこそ、文字が読みやすいという利点もあり。
最新6巻だと、ティッシュ箱からティッシュを引っ張って遊んでるも、全然ティッシュが無くなってないことに驚くムーコ。

「とんでったのになんでー!?」とか、アホすぎんだろ。それで延々とティッシュを引っ張るムーコ。確かに犬はそこを不思議に思って、ティッシュを何枚も引っ張ってるのかも。駄犬の思考回路も読み取れて面白い。
総合評価
いとしのムーコ1巻でも90点以上に採点しましたが、安定して面白いので2巻目以降も90点台に採点してみた。
ムーコが愛嬌たっぷりで、ページを通して読者が愛でてるような、気持ち良い錯覚を与えてくれる。いかにも「犬猫特有の可愛さ」を狙ってるあざとさがないので、幅広い読者層に受けそう。いとしのムーコという漫画は、こういう駄犬をリアルで飼ってみたいと思わせるペット漫画。