ムシヌユン 1巻 ネタバレ感想| 院浪 昆虫マニアの鬱屈したSFコメディー漫画?
- 12/24/2014 04:04
『ムシヌユン』1巻のネタバレ感想。ビッグコミックスペリオールで連載再開したSF漫画。作者は都留泰作。名古屋大学理学部卒業らしい。このマンガがすごい!2015関連で、何故かネット上でおすすめされてた。
主人公・上原は大学院を浪人中。大学院入試で知り合った知り合いは既に博士課程も終えて、研究スタッフとして働く。家賃すら払えず、まさに鬱屈した生活を送る。
何故、上原が大学院入試で合格しないかと言えば、ただ昆虫が好きなだけのマニア。例えば、ヒシバッタ(近所の空き地に生息)の背中の斑紋パターンを分類するだけ、とか。
だから教授たちにコテンパンにされる。もはや「趣味でやんなさいよ」って言われる始末。生物学に詳しくなくても、なんか思わず「そうだよな」と頷いてしまった。
本当に、上原が不憫。最終的に親から仕送りを止められて、家賃が支払えずに、故郷の沖縄に戻る。
ただ沖縄に帰ったら帰ったで、母親に殴られて思っきり地面にビターン。そして「戦国時代だったら、お前などとっくに死んでいる!」と一喝。しかも、この母親は今妊娠中で、経済的に頼れず、まさに孤立無援の上原。
そこで近所のお婆ちゃんに泊めてもらえるように頼むも、家主らしきオッサンが出てくると「大人の男だ!ムリだッ!」って逃げる。自分は生きてる価値がない…と、どんどん沈んでいく。ただここまでネガティブだと同情しようもなくて、とにかく救いようがない。
そうこうしてると、小学生時代の初恋・新城かなこに遭遇。
なんやかんやがあって、その新城かなこの行為をガッツリ目撃。新城のひと通り行為が終えた後、上原は駆け出して「神様!むしろ死ねません!」と生きる希望を見つけ出す。くだらねー。
ちなみに沖縄ではナントカ流星群みたいな類いの、星団が近づいてて観光客がごった返してる。その星団が実は星団ではなくて、宇宙生物が襲来してるという展開。
そこで上原がその宇宙生物に寄生される。
ただその宇宙生物が発現したのが、何故か股間。だからブットいのが常におっ立ってて、「新城さーん新城さーん」と興奮しっぱなし。
そこで砂浜をウロウロしてると、上原が沖縄に遊びに来たチャラい女子を発見。酩酊状態で倒れてる。それを「触れなければ問題ない!相手が眠っていて気付かなければ合法!」という謎理論を持ちだしてハフハフ。
快感に身悶えてる姿はヤバい。「くきゅううウウー!女!なんでなんだ女!」というセリフは意味不明すぎて笑えます。
そして1巻の最後はブリーフ一枚でギンギンに立たせて、工事現場の面接に行く。作者は一体どういうストーリーを描きたくて、着地点にどういうオチを持ってきたいのか理解に苦しむ。
カオスすぎて全く意味が分からない。ただ作者の都留泰作は、きっと真面目。名古屋大学出身だけあって、きっと何か伝えたいことがあるはず。でも個人的にはその意図を読み取ることは現在では難しい。
ここまで意味不明な展開を描かれると、もはや爆笑するしかない。新しいギャグ漫画として読むんだったら買い。『坂本ですが?(佐野菜見)』とテイストが似てるような似てないような感じか。
主人公・上原と同じく、寂しくクリスマスイブを過ごしてる野郎どもに愛をこめてレビューしてみた。
上原の情けなさ不甲斐なさ
主人公・上原は大学院を浪人中。大学院入試で知り合った知り合いは既に博士課程も終えて、研究スタッフとして働く。家賃すら払えず、まさに鬱屈した生活を送る。
何故、上原が大学院入試で合格しないかと言えば、ただ昆虫が好きなだけのマニア。例えば、ヒシバッタ(近所の空き地に生息)の背中の斑紋パターンを分類するだけ、とか。

だから教授たちにコテンパンにされる。もはや「趣味でやんなさいよ」って言われる始末。生物学に詳しくなくても、なんか思わず「そうだよな」と頷いてしまった。
本当に、上原が不憫。最終的に親から仕送りを止められて、家賃が支払えずに、故郷の沖縄に戻る。

ただ沖縄に帰ったら帰ったで、母親に殴られて思っきり地面にビターン。そして「戦国時代だったら、お前などとっくに死んでいる!」と一喝。しかも、この母親は今妊娠中で、経済的に頼れず、まさに孤立無援の上原。
そこで近所のお婆ちゃんに泊めてもらえるように頼むも、家主らしきオッサンが出てくると「大人の男だ!ムリだッ!」って逃げる。自分は生きてる価値がない…と、どんどん沈んでいく。ただここまでネガティブだと同情しようもなくて、とにかく救いようがない。
着地点が見えないカオス
そうこうしてると、小学生時代の初恋・新城かなこに遭遇。

なんやかんやがあって、その新城かなこの行為をガッツリ目撃。新城のひと通り行為が終えた後、上原は駆け出して「神様!むしろ死ねません!」と生きる希望を見つけ出す。くだらねー。
ちなみに沖縄ではナントカ流星群みたいな類いの、星団が近づいてて観光客がごった返してる。その星団が実は星団ではなくて、宇宙生物が襲来してるという展開。

そこで上原がその宇宙生物に寄生される。
ただその宇宙生物が発現したのが、何故か股間。だからブットいのが常におっ立ってて、「新城さーん新城さーん」と興奮しっぱなし。
そこで砂浜をウロウロしてると、上原が沖縄に遊びに来たチャラい女子を発見。酩酊状態で倒れてる。それを「触れなければ問題ない!相手が眠っていて気付かなければ合法!」という謎理論を持ちだしてハフハフ。

快感に身悶えてる姿はヤバい。「くきゅううウウー!女!なんでなんだ女!」というセリフは意味不明すぎて笑えます。
そして1巻の最後はブリーフ一枚でギンギンに立たせて、工事現場の面接に行く。作者は一体どういうストーリーを描きたくて、着地点にどういうオチを持ってきたいのか理解に苦しむ。
総合評価
カオスすぎて全く意味が分からない。ただ作者の都留泰作は、きっと真面目。名古屋大学出身だけあって、きっと何か伝えたいことがあるはず。でも個人的にはその意図を読み取ることは現在では難しい。
ここまで意味不明な展開を描かれると、もはや爆笑するしかない。新しいギャグ漫画として読むんだったら買い。『坂本ですが?(佐野菜見)』とテイストが似てるような似てないような感じか。
主人公・上原と同じく、寂しくクリスマスイブを過ごしてる野郎どもに愛をこめてレビューしてみた。